もう一句、五月です。ほどよい風の日には、です。昨日は風も強く、なんだか不安定な天気でした。上空に寒気が入り込み、暖まった地上との温度差が40度を超えると、雷やら雨やら、不安定な天気になる確率が上がるのだそうです。最近の天気予報は詳しいですね、、、。(2016年春詠)
パンくずの零れし机上五月来る
なんてこたあない朝の風景、五月です、、、。(2016年春詠)
グランドの野球少年雀の子
ただっ広いグランドの向うの隅で少年野球の練習が続いている。絶え間なく続く少年たちの声、それに時たまコーチの大きな声が混じる。こちらは外野の、フェンスの外。フェンス際では雀が、こちらも賑やか、、、。(2016年春詠)
春光に軟体動物這ひし跡
言わずと知れた、ナ、メ、ク、ジ、それも巨大、、、。(2016年春詠)
通り来し新樹の色が皿の中
今年一回目の蕗の収穫をしました。今年は少し小さめ、早すぎたかと思いましたが、古い記録を見るとそうでもありません。自然は微妙ですね、、、。(2016年春詠)
橋の名に残るいにしへ花は葉に
散歩に出ると、日毎に夏が近づいて来る感じがします。河原でヨシキリが鳴きだしました。と思ったらもう揚羽も出てきましたよ。もちろん、土手の桜は蕊を降らせて、そろそろ葉へと、、、。(2016年春詠)
法然の真筆やさし春燈下
誕生寺の宝物殿に見つけた法然上人の書、真筆とのこと。優しい字が並ぶ、が読めない、、、。(2016年春詠)
千年の齢の藤や根の若し
散歩に行く河川敷の水際に自生している山藤が花をつけ始めました。むせるような濃い匂いが漂っています。水際で登るところがないので地を這っているのが少しかわいそうですが、強いものですね、、、。掲句の藤は倉敷阿智神社の藤、本当は千年も経っていないそうです、、、。(2016年春詠)
風なくば幟揺れざる牡丹園
そろそろ夏の季語が見え隠れ、、、。近所の寺のぼたん祭も昨日が初日だったようです。お手伝いの檀家の方は大変だろうと思います。暑くなると元気がなくなる牡丹、行くなら早い時間か、、、。(2016年春詠)
花蘇芳一枝百とも二百とも
今を盛りと花蘇芳が咲いている。桜の花の後で余計にその色が目立つ。いったい一枝にいくつ花が付いているのだろうと思った時の句。成長が早い、、、。(2014年春詠)