家ひとつ建ち上がる音梅雨晴間

散歩コースに古い造成地がある。出来たのはもう二十年以上前になると思うが、家が数軒建っただけで、後は分譲地の看板が何度か作りなおされて建ったぐらいのものだった。そこに車の出入りが始まり、やがて足場が組まれていった。建前は狙ったように梅雨の晴間の一日だった。よそ様の家ながら、遠くから見える空に伸びきったクレーンや、響いてくる高い槌音は気持ちが良い。何とか今日一日降らずにいてくれる事を祈るのみであった。(2012年夏詠)

「家ひとつ建ち上がる音梅雨晴間」への2件のフィードバック

  1. 18歳で田舎を離れた後はアパート暮らしやマンション生活ばかりなので建前という言葉と縁の無い生活です。
    いつのどこの記憶か覚えていませんが友達と連れ添って別の部落の建前の餅まきに行った事を覚えています。
    肝心の成果がどうだったのか残念ながら記憶に有りません。

    1. 餅まきと言えば備中神楽ですね。
      子どもの頃から備中神楽で鍛えていれば、どこの餅まきでも通用しますよ。
      今は行きませんが、あればレジ袋の一袋ぐらいは、、、。
      上で受けて、下で拾うテクニックがコツでしょうか。

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