曲がり角のお家の柴犬、通るたびに吠えるので、いつの間にかそれに慣れっこになって、こちらも適当にあしらっていた。それがある朝、声が聞こえず姿が見えない。そうなると寂しいもので、塀の中をあちこち眺めたが犬の姿はなく、代わりに山椒の木に色づいた実を見つけた。今まで犬に気を取られて気づかなかったのだろうと思いながら角を曲がると、向うから来る飼い主に連れられたその犬に出会った。どうやら外ではおとなしいらしく、済ました顔をして通り過ぎていった、、、。(2010年秋詠)
渡辺牛二の俳句ワールド
曲がり角のお家の柴犬、通るたびに吠えるので、いつの間にかそれに慣れっこになって、こちらも適当にあしらっていた。それがある朝、声が聞こえず姿が見えない。そうなると寂しいもので、塀の中をあちこち眺めたが犬の姿はなく、代わりに山椒の木に色づいた実を見つけた。今まで犬に気を取られて気づかなかったのだろうと思いながら角を曲がると、向うから来る飼い主に連れられたその犬に出会った。どうやら外ではおとなしいらしく、済ました顔をして通り過ぎていった、、、。(2010年秋詠)
山椒は竹の子の季節の緑の葉と、佃煮にする若い緑の実しか見てなかったけれど、採られずに残った実は赤く色づきますね。
先日、猫額菜園に行く時に気付きました。
庭に小鳥が運んだ実から山椒が芽を出します。
少し大きくなると、揚羽の幼虫の餌になって、結局山椒はなかなか育ちません。