周囲に緑が多いと蜂も多いのでしょう。家の周囲を探せば幾つも蜂の巣が見つかります。蜂の居るものや、既に空になったものや、、、。(2019年秋詠)
投稿者: 牛二
秋霖や巣を守る蜘蛛のみな逆さ
雨の中の観察日誌。蜘蛛は歳時記では夏ですが、、、。(2019年秋詠)
白鷺の湖面すれすれ影連れて
秋になって水の色が濃くなり、湖面を飛ぶ白鷺の白がよく映えます。歳時記では白鷺は夏に分類されていますが、個人的には秋初めのこういう白鷺のほうが好きです、、、。(2019年秋詠)
地の色のちちろ這ひ出る古畳
夜はさすがに涼しくなりました。外に出ると鈴虫に蟋蟀、いかにも涼し気に聞こえてきます。その蟋蟀、どこから入って来るのでしょうね、部屋の中へ。気が付けば出してやるようにはしているのですが、、、。(2019年秋詠)
山畑の大かた斜め蕎麦の花
一面に咲いた蕎麦の花はきれいですね。私の実家でも山沿いの畑に植えていました。母を迎えに行くと思いがけず一面の蕎麦の花に出会って驚いた事があります、、、。(2019年秋詠)
藪蘭や碑文の昭和また遠く
石碑に彫られた昭和の文字、思えば今は令和、また昭和が遠くなったと思った昨年の句、、、。(2019年秋詠)
初秋の山路曲がれば日照雨かな
昨年の8月23日の句、今日あたり一雨欲しいところです、、、。(2019年秋)
あぶくばかり流れて秋の旱川
旱で水量が減り、濃縮された水が泡になって川一面に広がるのかと思うぐらいに、秋口になると一時期こんな現象が現れる、、、。(2019年秋詠)
草原の綻びのごと秋の蛇
土手の上から眺めていた草原に見つけた蛇、静かに静かに、その綻びは移動して行った、、。(2019年秋詠)
一人ゆく一人の音や旱草
一人で散歩するようになった頃の句です。先日久し振りにその河原を歩くと、今年は蛇が少ない。蛇の衣にも出会わない。まあそのほうが良いのですが、、、。(2019年秋詠)