備中国分寺での句、寒いぐらいの朝だったが日差と共に気温が上がった。上着を脱ぐとちょうど良い、爽やかな空気の中で、いにしえに思いを馳せた、、、。(2011年秋詠)
投稿者: 牛二
穂芒のこちらこちらと戦ぎゐし
まだ若い芒の穂が風にゆれて、ちょうどおいでおいでと誘う人間の手のようです、、、。(2010年秋詠)
威銃一つにて足る峡の村
散歩コースの威銃が鳴らなくなりました。稲刈が終わったのだから当たり前ですね、、、。掲句は別の山里です、、、。(2016年秋詠)
開け放つ窓に夜風と盆の月
旧暦の七月十五日の月を盆の月と言います。その旧暦七月十五日が今年は今日なのです。面白いですね、旧暦には時々「うるう月」の年があって、それに当たった今年は五月が二回ありました。そのせいで今日が七月十五日、例年よりほぼ一か月遅れ、窓を開け放つとちょっと寒いかも知れませんね、、、。(2016年秋詠)
早稲の田の刈られて朝の風匂ふ
早いですね。ほんの二三本の苗が、田水の中で頼りなさそうにしていたのは、わずか四か月ほど前の事ですよ、、、。(2016年秋詠)
ぽつちやりと少女は秋を満喫す
朝の散歩で見かけるようになったランニング中の女性、ちょっとぽっちゃり形で走って来る姿を前から見るとユタユタユタと言った感じ。ところが先日逆方向から追い越して行った姿を見ると、意外や意外、腰がブレず走る姿が安定している。長続きしそうに無いと思っていた評価を変えて、うろうろしているうちにまた追い越されてしまった。二周目、、、。掲句の少女とは別人です、、、。(2016年秋詠)
台風来声あるものは地に潜み
今度の台風はどうやら西日本ではなさそうで安心しています。どこであろうと被害が無い事を願わなければいけないのですが、台風に関しては他所へ行って欲しい、他所へ行けば、行って良かったと、つい思ってしまうのです、、、。(2016年秋詠)
曇天に秋燕高く影となる
燕が集まっては高く舞っています。そろそろ南へ帰る季節になって来たのでしょう。翼の動きもなんだか旅に備えての準備のように見えます、、、。(2016年秋詠)
犬のポーズ猫のポーズや秋うらら
八月も終わりです、、、。(2011年秋詠)
落蝉の落ちしばかりか足動く
あれだけ鳴いている蝉も落蝉として目にする数は少ない。採ろうとして採れることが少ないからか、見るとつい触ってみたくなる。しゃがんでよく見るとまだ足が動いている。触ってもそれ以上の動きは無い。一応横の草むらに移動させてやる、、、。(2016年秋詠)