土手の桜の木の根元に植えられている石蕗、周囲の草が衰えていく中で葉っぱの緑がよく目立つ。そろそろ莟が出来る頃。石蕗の花は歳時記では冬だが早ければ秋の内にも咲き始める。散歩の楽しみの一つ、、、。(2022年秋詠)
カテゴリー: 2022
警笛の度の谺や山の秋
遠くで鳴った警笛が近くの山で谺となる。その音がまた違う山で谺となる。いくつか連続して谺になり、しだいに小さくなって消えてゆく。しばらくするとまた新しい警笛が、、、。(2022年秋詠)
野良猫の素性論ずる夜長かな
どこから来たかと、ただそれだけの事です、、、。(2022年秋詠)
傾きし電信柱葛の花
JRの線路脇にある電信柱、電線はあるがだいぶ傾き、葛の蔓に覆われている。大丈夫なのかと毎年心配になるぐらいに覆われて、花も咲く、、、。(2022年秋詠)
高らかに名乗る鳥声秋日和
今一番高らかに名乗るのは鵙です。先日TVで鵙の生態を見てから、余計に親しみを覚えるようになりました。一生懸命鳴いています。それに雀、これは年中賑やかですが雀も今が書き入れ時、、、。(2022年秋詠)
台風一過風の形が田に残り
十月になりました。TVで九月に来た台風が一つだけになりそうと言っていたと思ったら、どうやら次が発生しているようですね。そこで、今度来たら書こうと思っていた昨年のこの句を、、、。(2022年秋詠)
起きがけに羽織る一枚そぞろ寒
九月も今日まで。さすがに朝は涼しくなりましたね。と思って長袖長ズボンで散歩に出ると日が出てたちまち暑くなります。帰るとまた半袖半ズボン、、、。(2022年秋詠)
今年また南瓜下りて庭の秋
と、昨年の句。以前にも書きましたが残念ながら今年は、、、。(2022年秋詠)
彼岸花たどれば寺とその墓地と
おや、こんな所に道が、といつもの好奇心で知らない土地の小道に入って行く。木立の中の小道は両側に彼岸花が満開、少し行って大きくカーブするといきなり開けて、墓地とその向こうに小さなお寺がひっそりと、、、。(2022年秋詠)
外に戦内に国葬朝寒し
あれから一年、国葬は一日で終わりましたが戦は今も、、、。(2022年秋詠)