ひっつき虫、厄介なものですね、、、。(2022年秋詠)
カテゴリー: 2022
松茸を眺めて帰る道の駅
今年は例年より二週間ばかり遅いとか。そう言えばずいぶん長い間頂いていないような気がします、、、。(2022年秋詠)
刈り残す晩稲一枚朝日さす
近所の田圃です。速いもので周囲の田圃は刈り株から芽が出て、すでに穂まで出来ています、、、。(2022年秋詠)
切通し頭上より降る葛の花
暑かったせいですかね、今年は葛の花が少ないように思います。掲句は昨年、通りかかった切通しの上に迫出した葛の花が風に散るさま。ちょうど春に藤の花が散るのと色も様子も似ている、、、。(2022年秋詠)
押しつぶされさう全天の鰯雲
人間なんて小さなものですね、、、。(2022年秋詠)
栗の毬残し獣の宴跡
栗は好きですが栗を剥くのは苦手です。掲句はその外、栗の毬です。とある所の栗の木の下に明らかに獣の荒らした跡、散らかって残っているのは栗の毬だけ。人間なら靴で毬を踏み広げて実を取り出しますが、獣はどうやって取り出すのでしょうね、、、。(2022年秋詠)
廃屋の二階窓から蔦紅葉
廃屋と言っても郊外の国道沿いの家並の中の一軒、それほど古いようにも見えないが外壁を蔦が這っている。よく見るとその蔦の出所は二階の窓。ガラス窓の内側にも蔦が見える。その蔦が窓の隅の隙間から出てきて外壁を伝って、もうすぐ屋根に届こうとしている。色づいていい感じの蔦紅葉だが、、、。(2022年秋詠)
鴉二羽夕日に落穂拾ひけり
秋の夕暮、収穫後の田圃に鴉が二羽、たぶん落ちている籾を啄ばんでいるのだと思う、、、。(2022年秋詠)
吊し柿夕日に透ける琥珀色
植えたとも自然に生えてきたとも分からなくなった長年小さな木のままだった柿の木に実が生りだした。それも今年は四個も生って、いち早く色づいている。さてどうしよう。色から見るともう吊るし柿にしても良いほどだが、秋らしい涼しさになってまだ一週間、ちょっと早すぎるような気もする。と悩んでいる今日この頃。掲句は昨年の吊るし柿、、、。(2022年秋詠)
藁ぼつち二つ残して刈田かな
不要な藁は稲刈と同時に裁断してしまう現代の稲作、稲刈後の田圃に二つだけ残されている藁ぼっち、秋の夕暮が余計にさびしい、、、。(2022年秋詠)