音がして青田にひよいと鷺の首

田圃のそばを歩いていると遠くで何かがぶつかったような大きな音、とたんに田圃の中から鷺の首がひょいと出てきた。鷺も驚いたのだろう音がしたほうへ顔をむけて、そのあとで私に気づいたようだった。私は音よりも鷺の首に驚いた、、、。(2023年夏詠)

うつうつと時の過ぎゆく熱帯夜

寝たような寝てないような、それでいて時間だけが過ぎて行く。気づけば外が明るい。起きだすが何だか頭がさえない。今日も朝から暑そうだ。そんな熱帯夜の翌日の句。いつからだろう、熱帯夜なんて言葉が出来たのは、、、。(2023年夏詠)

溝浚へ他所の裏側覗きつつ

町内の年中行事の一つ、「溝浚え」が昨日ありました。毎年だいたいこの時期です。作業量は大したことは無いので、話をしながら、田圃に沿った水路を掃除します。時には「きれいにされてるなあ」と他所のお宅の裏側を観察したりします、、、。(2023年夏詠)