<その5>二階にある駅の改札口を出て階段を降りると、すぐに予約しているホテルの明りが見えました。黄昏たビジネスホテルといった佇まいでした。一泊素泊まり4,500円の部屋なので、禁煙の選択肢もなく大して期待もしていませんでしたが、案の定部屋に入った途端に、ヤニの臭いで息が詰りそうでした。幸い窓が開く造りだったので開けると、四階の道路に面した窓には、街の雑音と共に気持ちのよい夜風が入って来たのです。とりあえず窓はそのままにしておいて、フロントで聞いた近くのコンビニへ食料の買出しに出かけました。ついでに缶ビールも、、、。(2012年夏詠)