蚊を打つて右手左手すれ違ふ

なんと悲しいことよ。蚊を打とうとすれば、右手と左手が合わない。これが老いるということなのか。もっとも、昔に比べると味が悪くなったのか、蚊に食われることも少なくなった。多少のところなら虫除けスプレーもいらない、便利な身体になっちゃった。(2010年夏詠)