狭い路地に面して台所があり、勝手口がある。網戸をしようがすまいが、筒抜けと言えば筒抜けなんだが、、、。このお宅、いつも濃厚な美味しそうな匂いが食欲を誘い、娘や孫娘の体型からもその味の良さが想像できた。ご主人はいつも赤ら顔で、いかにも酒が強そう。夏にはステテコ姿で、家の前を流れる用水を汲み、そこらじゅうに打ち水をされている。怖そうなので、会釈だけで通り過ぎることにしていた。(2011年夏詠)
渡辺牛二の俳句ワールド
狭い路地に面して台所があり、勝手口がある。網戸をしようがすまいが、筒抜けと言えば筒抜けなんだが、、、。このお宅、いつも濃厚な美味しそうな匂いが食欲を誘い、娘や孫娘の体型からもその味の良さが想像できた。ご主人はいつも赤ら顔で、いかにも酒が強そう。夏にはステテコ姿で、家の前を流れる用水を汲み、そこらじゅうに打ち水をされている。怖そうなので、会釈だけで通り過ぎることにしていた。(2011年夏詠)