実南天の赤がきれいです。いつもヒヨドリに狙われて、正月の頃にはボロボロになってしまいます。正月にはまだ間がありますが、今のところ大丈夫。その点雀には南天の実は大きすぎるようで、安心です、、、。(2019年冬詠)
月: 2020年12月
夕時雨「う」の字大きなうどん店
フロントガラスを打つ雨粒に見上げると夕焼雲が残る空から雨、その空を背景に現れるうどん屋さんの看板、「う」の字が大きい、途端に感じる空腹感、、、。(2019年冬詠)
だんだんと猫長くなるカーペット
ホットカーペットを点けた日の猫です、、、。(2019年冬詠)
終電車霜夜の静寂破り過ぐ
終電車の通るのは午後十時十分ごろ、霜の夜の外はもうジンジンと冷えています。寒いですが星が瞬いてきれいです。そんな静けさを破って、たいてい誰も乗っていない終電車が我が家の裏を過ぎて行きます、、、。(2019年冬詠)
村時雨犬と軒借る大師堂
愛犬もみじが元気だった頃何度も雨宿りした田圃の中の道沿いの大師堂、一人で雨宿りしながらふと昔を思い出して、、、。(2019年冬詠)
白障子何をせずとも時過ぎて
良いのやら、悪いのやら、いつの間にか時間だけが過ぎて行く冬の一日、、、。(2019年冬詠)
二羽づつに別れて鴨の核家族
今時も「核家族」なんて言うのかな?と思いつつ眺めた小春日の川の鴨の景、、、。(2019年冬詠)
マスクしてどこの誰やら挨拶す
こんな一年になろうとは予想だにしなかった昨年の十二月の句。いまだにマスクは苦手、、、。(2019年冬詠)
冬ぬくし猫の絵のある猫の皿
「いいのがあった」と家内が手に入れて来た猫の絵柄の皿、早速猫の餌入れになった。絵柄はともかく、大きさが良かったのだろう猫も気に入ったらしくよく食べる。と思っていたら半年もしない内に壊れてしまった。ガッカリしたのは人間で、猫は代わりの皿でも関係なくよく食べている、、、。(2019年冬詠)
裏窓の光求めて冬の虫
光を求めて行きついた所がここだったのだろう。硝子に阻まれて力尽きたのだろう、じっとしている。名前を知らない昆虫、、、。(2019年冬詠)