いよいよ田植が始まりましたよ、、、。(2020年夏詠)
月: 2021年5月
距離空けてバス待つ列の白日傘
梅雨真っ盛りですがこんな句を。日傘がちょうど良いソーシャルディスタンスとも、、、。(2020年夏詠)
遠ざかる靴音一つ明易し
夜明と共に起きだして、のつもりで起きだしたが、もう窓の外を過ぎてゆく足音があった、、、。(2020年夏詠)
夏川の水面に捩れ鯉の恋
田植前の今がシーズン、川岸近くの浅瀬に大鯉が集まって、捩るように身体をぶつけ合います。水面が盛り上がって大きな音が響きます。壮観です、、、。(2020年夏詠)
放り込む口へ桜桃五六粒
いい色に熟れています。小粒ですが味は最高。二度ほど収穫したら後はそのまま、鳥と分け合います。通りがかりに手を伸ばし口に五六粒を放り込んで味わうそのジューシーなこと、、、。(2020年夏詠)
麦秋の一枚残すトラクター
近所に一枚だけ麦の植えられた田圃があります。他の田圃は稲作の準備にトラクターが動いていますが、その田圃だけは取り残されたままです。麦の収穫はもう少し先、他の田圃の田植が終わってからになります。その時になればあっという間に植田へと変わりますが、それまでもうしばらくは麦秋を楽しめます、、、。(2020年夏詠)
黄菖蒲の一つ夕べの小川べり
花菖蒲より杜若に近いと思う花です。いつの間にかこの辺りでは普通に自生するようになりました。夕暮を歩いていると水辺の草の中にポツンと一つ黄色の明かりのように見えます、、、。(2020年夏詠)
無人駅待合室に燕の巣
某無人駅の待合室。居心地が良いのだろう毎年燕の巣を見かける。巣の下には注意書、見上げるとおとなしく黄色い嘴が並んでいるが、親が戻って来ると途端に賑やかになる。燕の巣は徹底的に嫌われて取り除かれる所があるが、管理される方の優しさだろう、こういう景に出会うとうれしくなる、、、。(2020年夏詠)
雨意きざす風の重さや山法師
我が家自慢の源平山法師がきれいです。白い花の中にところどころ赤い花が混じります。赤い花の量は年によって変わります。今年は少し少な目、、、。(2020年夏詠)
籠りたる一日雨の五月寒
雨が降ると温度以上に寒い感じがします、、、。(2020年夏詠)