ちゃんとしたグランドが空いていなかったのか、整備されていない河川敷の公園でサッカーチームらしい子供たちがボールを蹴っている。コーチらしい男性が大きな声を出し、見守る保護者もいる。残念ながら子供たちの膝あたりまで雑草が伸びている、、、。(2021年秋詠)
月: 2022年9月
一日で乾く牧草天高し
日差が濃くて湿度が低い。いまだに暑い。乾きが早いのは洗濯物だけではない。牧場へ行くと乾燥した牧草を大きなドラムのように丸めて白いビニールシートで包みにした物が沢山転がっている。あれも大型の農業機械で簡単に作れるのだろう。ちょっと日本離れした風景、、、。(2021年秋詠)
電線に並ぶ鴉や豊の秋
自然に生きる者たちにとって、今が一番よい季節なのでしょう。鴉の数も増えたような。町の鴉が足を延ばしているのかな、、、。(2021年秋詠)
休日のチャイムの遠き秋日かな
学校かなあ。工場かなあ。休日の散歩途中に聞こえてくる朝のチャイム。慣れっこで気づかないけれど、やはり平日よりも雑音が少ないのだろう。遠くの音がよく聞こえる、、、。(2021年秋詠)
虫の声途切れて背戸の闇深し
何かの拍子に虫の声が止む時がある。後に残る闇、、、。(2021年秋詠)
通る人なくて秋草わがままに
人が通ればそこが道になるし、通らなければ道も消えて行きますね、、、。(2021年秋詠)
音立てず泳げるものに秋の蛇
騒がしい蛇は居ませんね。句とは関係ありませんが、彼岸を過ぎたのでそろそろ冬眠の準備に入るのでしょうね、、、。(2021年秋詠)
名刹へ小道一キロ秋桜
秋分、お彼岸です。無人駅を出ると寺への案内標識、寺の名前と1kmの文字、赤い矢印が書いてある。すべて手書き。あとは標識に従ってコスモスの咲く小道をひたすら歩いて行くだけ、、、。(2021年秋詠)
鉄橋の電車放てり秋の声
これも一つの秋の声、、、。(2021年秋詠)
稲滓火の煙我が家を狙ひ撃ち
我が家より田圃のほうが昔からあったのだから何も文句はありません。ただひたすら風向きが変わってくれるのを願うのみです、、、。(2021年秋詠)