昨日のような台風の日にはさすがに蜻蛉もじっと身を潜めているのだろう、目にすることはないが、少しぐらいの風の日なら平気でとびまわっている。それが何かの拍子で突風に吹かれると、あっという間に流されてゆく。抗うように羽を動かすが、明らかに自分の思う方向と違う方向のように見える、、、。(2021年秋詠)
月: 2022年9月
括られし紐の真白し秋桜
ご近所の台風対策です。昨年の句です、、、。(2021年秋詠)
日本語で書けばりりりり虫の声
立樹の割と高い位置から聞こえてくる。数が多くて結構賑やか。三十年ほど前から聞こえだしたような記憶がある。もしかしたら外来種かも知れない、、、。(2021年秋詠)
遠来の風のまにまに鵙の声
また台風が来ますね。掲句、確か昨年の台風の時かと、、、。(2021年秋詠)
溝蕎麦や名もなき川の板の橋
実家の近くを流れる谷川、たぶん正式名称無し、通称「タニ」、、、。(2021年秋詠)
猪垣を越えて気分は杣人に
田舎へ帰って来ました。古くからある猪垣をヨイショと越えて山のほうへ、、、。(2021年秋詠)
無ささうで在りし朝風糸芒
すずしくなって朝の散歩が歩きやすくなりました。おかげで微妙なところを、、、。(2021年秋詠)
灯火親し枕辺に積む月刊誌
やっと秋らしくなってきました。灯火親しとは言うものの、ベッド脇に増えてくる月刊雑誌、読み切らないうちに次の号が、、、。(2021年秋詠)
猫は耳傾けてをり小鳥来る
寝ているように見えて耳だけが動く猫、、、。(2021年秋詠)
一羽降り後は次々稲雀
目の前の田圃、近くの屋根から零れるように一羽の雀、ちょっと間があり、残りの雀が続いた。私も一応は警戒の対象らしい、、、。(2021年秋詠)