散歩で出会った知らない二人連れ、もちろん男と女。一見若そう。春が近いと思えば足取も軽く、いやそれだけでは無いかも知れないな、、、。(2023年冬詠)
月: 2024年1月
大寒の煙突離れゆく煙
やっと大寒、春までもう一息、、、。(2023年冬詠)
寒卵割れば小さき幸ふたつ
ラッキー!な朝、今日も元気で、、、。(2023年冬詠)
葉牡丹の渦に添ひたる霜の白
衰えが見えていた葉牡丹に霜が降りて、葉の渦の縁に沿って霜の白い線が。衰えていた色も霜が隠して、葉牡丹がまるで生き返ったような色合いに、、、。(2023年冬詠)
寒雲やたばこの臭うお姉さん
しばらく会っていないが、自転車通勤と思える女性。煙草好き、ハンドルを持つ手にいつも火のついた煙草、すれ違うといつも煙草が臭う、、、。(2023年冬詠)
無造作に冬菜屑捨て家に入る
通りがかりに見かけた近所の人。家のすぐ前が田圃、玄関を出て来られたと思ったら田圃の所まで歩いて、持ってきた篭の屑菜を田圃にバサリ、何事の変化もなく、こちらにも気づかずまた家に引き返された、、、。(2023年冬詠)
食道をすべり胃の腑へ寒の水
以前似た句を書いたのですが、こっちのほうが良いかなと思った推敲句です。元の句はこちらです、、、。(2023年冬詠)
寒晴や辻説法は素通りに
信号待ちで止まった大きな交差点、肩に拡声器を掛け手にマイク、着ぶくれた姿で台の上で熱弁をふるう男性の方が見える。空は青空。選挙でもあるのかな?と思いつつ、信号が青に、、、。(2023年冬詠)
寒朝日雲の隙間を広げつつ
寒い!と思いながら出た朝の散歩。雲の中にわずかな隙間があり、その奥に朝日が見える。出て来い、出て来いと思いながら歩いていると少しずつその雲の隙間が拡がって、、、。(2023年冬詠)
ゴルフボールぽろりと落とす寒鴉
枯木の上にやって来た鴉、何やら白い物を咥えている。何だろうと思って見ている間に嘴を離れてポロリと落ちた。「下手くそ!」と思いながら近づいてみると何のことは無い、ゴルフボール、、、。(2023年冬詠)