以前似た句を書いたのですが、こっちのほうが良いかなと思った推敲句です。元の句はこちらです、、、。(2023年冬詠)
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寒晴や辻説法は素通りに
信号待ちで止まった大きな交差点、肩に拡声器を掛け手にマイク、着ぶくれた姿で台の上で熱弁をふるう男性の方が見える。空は青空。選挙でもあるのかな?と思いつつ、信号が青に、、、。(2023年冬詠)
寒朝日雲の隙間を広げつつ
寒い!と思いながら出た朝の散歩。雲の中にわずかな隙間があり、その奥に朝日が見える。出て来い、出て来いと思いながら歩いていると少しずつその雲の隙間が拡がって、、、。(2023年冬詠)
ゴルフボールぽろりと落とす寒鴉
枯木の上にやって来た鴉、何やら白い物を咥えている。何だろうと思って見ている間に嘴を離れてポロリと落ちた。「下手くそ!」と思いながら近づいてみると何のことは無い、ゴルフボール、、、。(2023年冬詠)
寒晴や所在わからぬ鳥の声
声はすれども姿は見えず。気持ちの良い冬の晴天、飛行機の音ではよくある事だが、、、。(2023年冬詠)
干せばすぐ凍つるタオルの板となり
今年はまだ無い。昨年の冬は寒かったんだ、、、。(2023年冬詠)
寒の湯の首までつかり聞く夜汽車
思うように早寝は出来ない。気づけば通る終列車、、、。(2023年冬詠)
チェンソーの音に始まる冬日和
昨日は畑仕事、こちらは山仕事、、、。(2023年冬詠)
カンカンと打てば竹鳴る寒の入
強風に竹と竹とがぶつかって大きな音がする。冬の海辺の孟宗竹の竹藪では何度か耳にした事があるのですが、内陸部の竹藪では珍しい。川向うの崖沿いにある竹藪から、、、。(2023年冬詠)
冬日向古材で造る農具小屋
いつまでも休んでばかりはいられない、とばかりに家庭菜園の側に建っている農具小屋の修理をされている男性。小屋は見るからに古材の寄せ集めだが造作はしっかりしている。元は何をされていた方だろうか、、、。(2022年冬詠)