カレンダーに赤い文字、「?、休み?」と思って添えられている小さな字を見ると、「山の日」と書いてある。そう言えば先月には「海の日」もあったなあ。どちらも昔は無かったなじみの薄い休日。山の日なんて俳句に詠んだ記憶がない。で、実家でのこんな句を、、、。(2021年秋詠)
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挨拶は手だけでよろし秋暑し
話をするのも嫌になるほどの暑さ、近づいてくる話好きの知人、今更道を変えられないし、と思っていると知人に変化が、ポケットからスマホを取り出し耳に、ナイスタイミング、片手を上げて一応挨拶、、、。(2021年秋詠)
柴犬に合はす自転車盆休み
見慣れた犬と見かけない自転車の青年の組み合わせ、夏休みか盆休みか、完全にリードしているのは犬と見える、、、。(2021年秋詠)
秋口のあはひくつきり山と空
まだまだ暑いですがこんな所に秋が、、、。(2021年秋詠)
銀漢へ階のごと岳聳ゆ
秋です。昨日から墓掃除に帰省しています。掲句は昨年、実家にて、、、。(2021年秋詠)
戻り来し猫に起こさる八月来
八月です。我が家の猫、暑い昼間は寝て過ごし、我々が眠った涼しい頃を見計らって出かけるようですが、朝は素知らぬ顔、、、。(2021年夏詠)
朝かなかな鳴いて耳より覚めてゆく
蜩の声が聞こえ始めました。まあ例年通りという事でしょうか。ただ聴覚の衰えでしょうか、雑音が多いような気が、、、。(2021年夏詠)
採る柚子の己が刺にて匂ひ立つ
柚子は歳時記では秋の季語ですが、今日は冬至なのでこの句を。昨年実家に帰った時に思い立って柚子を採りました。何十年ぶりだったでしょうか、採り方が下手なもので途中で他の枝の鋭い刺がブスリ、そのせいで手にした時にはあの新鮮な良い匂いが、、、。(2020年冬詠)
シャッターの音に散りけり残り萩
偶然と言えば偶然なのですが、倉敷美観地区の残り萩、、、。(2020年冬詠)
山紅葉工事信号赤長し
自然災害が多かったせいか、なぜか昨年の今頃は道路工事が多かった。429号線の山道、思わぬ山中で工事中の片側交互通行の長い信号待ち。まあこれも良いかと山の紅葉を堪能、、、。(2020年冬詠)