傍にすぐ山ある暮し秋の蝉

カレンダーに赤い文字、「?、休み?」と思って添えられている小さな字を見ると、「山の日」と書いてある。そう言えば先月には「海の日」もあったなあ。どちらも昔は無かったなじみの薄い休日。山の日なんて俳句に詠んだ記憶がない。で、実家でのこんな句を、、、。(2021年秋詠)

挨拶は手だけでよろし秋暑し

話をするのも嫌になるほどの暑さ、近づいてくる話好きの知人、今更道を変えられないし、と思っていると知人に変化が、ポケットからスマホを取り出し耳に、ナイスタイミング、片手を上げて一応挨拶、、、。(2021年秋詠)

採る柚子の己が刺にて匂ひ立つ

柚子は歳時記では秋の季語ですが、今日は冬至なのでこの句を。昨年実家に帰った時に思い立って柚子を採りました。何十年ぶりだったでしょうか、採り方が下手なもので途中で他の枝の鋭い刺がブスリ、そのせいで手にした時にはあの新鮮な良い匂いが、、、。(2020年冬詠)