橋の上から小川を眺めると沢山の小魚が群れている。時折横向きになり腹を見せると腹に太陽が反射してキラリと光る。お互いに見せ合って楽しんでいるように、一匹が終わると別の一匹がキラリと光る。まるで人間の子供たちが遊んでいるのと同じようだ、、、。(2020年秋詠)
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葉を落し耐へる一樹や秋旱
残暑が戻って来ましたね。掲句は昨年の残暑、水不足の木々は葉を落として耐えていました。今年は、先日までの長雨で水分たっぷり、、、。(2020年秋詠)
神参り付き来る秋の蚊を払ひ
しばらく雨が続いて寒かったので、もう蚊は出ないかと思ったら、ちょっと考えが甘かった。気温が上がればやっぱり出て来る。掲句は昨年、、、。(2020年秋詠)
一陣の秋風路地に入りてより
路地に入るといろんな発見がある。風もその一つ、、、。(2020年秋詠)
雲の影吉備の山城撫でて秋
足守から総社へ抜ける道すがら右手の山上はるかに鬼ノ城が見える。空を大きな秋の雲が流れて行く。その影が山を這い 鬼ノ城 を覆いそして通り過ぎて行く、、、。(2020年秋詠)
秋暑し何も無くとも躓きぬ
衰えか、、、。(2020年秋詠)
一山を越えて汽笛の秋の声
秋は空気が澄むからでしょうか、思わぬ方向から汽笛が、、、。(2020年秋詠)
遠来の風出来立ての鰯雲
昨年の台風一過後の朝の鰯雲、、、。(2020年秋詠)
秋口の病葉とめどなき並木
近くの土手の桜並木は日照りに弱いのか毛虫が多いのか、桜紅葉と言える期間が無く、秋になると早々に散って行きます。毎年のことです、、、。(2020年秋詠)
家一戸減つて濃くなる天の川
私の実家は過疎化が進む山の中にあります。ポツンと一軒家の一軒家に行く手前の集落のような所です。一人暮らしのお宅が何軒もあります。そんなお一人が昨年亡くなられました。うるさいぐらいに眼の届く方でしたが、ずいぶんお世話になりました、、、。(2020年秋詠)