風を通そうと戸と言う戸を開けた実家での句、まるで自分の家のように表から裏へと大きな鬼やんまが抜けてゆく。そう言えばジロリとこちらを一睨みする目つきは、まるで余所者を見る目つき、、、。(2023年秋詠)
タグ: 秋
秋雲や箒を使ふ風のあと
台風十号は今日あたりと思っていましたが遅れましたね。それも微妙なコースへ。被害が無い事を祈るばかりです。掲句は昨年、台風一過の庭掃除、、、。(2023年秋詠)
風強き夜の蟋蟀の声高し
蟋蟀って強いんでしょうね、台風の夜も平気で鳴いています。石の下に潜んでいれば飛ばされる事もないかな。昨年の台風の夜、、、。(2023年秋詠)
爽やかや半月残る空の青
早めに散歩に出るとさすがに涼しい。爽やか。月まで残っている、、、。(2023年秋詠)
遠来の風招くごと葛の先
いつの間にか真葛原に変わった元更地。行く先の無い葛の蔓の先が何本も空中に伸びて風に揺れている。何号だったか、昨年の台風の前。今年も台風十号が、あやしくなって来た、、、。(2023年秋詠)
豆腐屋の喇叭鳴らして秋夕焼け
いつ頃からか記憶が定かではありませんが豆腐屋さんが通るようになりました。と言っても軽自動車の豆腐屋さんで、喇叭の音は録音された音源がスピーカーから流れて来ます。まあ遠くで聞くぶんには同じ懐かしい音、夕焼けによく合います、、、。(2023年秋詠)
虫たちの潜みて声のなき秋暑
再び秋暑の句を。そろそろ収まって来たのでこれで最後にしましょう、、、。(2023年秋詠)
さざなみの数のきらめき水の秋
某ダム湖にて、、、。(2023年秋詠)
洗ひ干すシーツ真白き秋天下
秋の青空の下、物干しざお一杯に白いシーツが干してある、、、。(2023年秋詠)
新涼や川を挟みて手を上げて
川を挟んで朝の挨拶、言葉はいらない、、、。(2023年秋詠)