どういう経緯なのか、何もこんな所に捨てなくても良いだろうに、と思ってしまいました。河原の一角に散らかった多量の名刺、、、。(2022年冬詠)
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風花やチャイムはウエストミンスター
遠くから聞こえて来るのはたぶん小学校のチャイムでしょう。おなじみのウエストミンスターの鐘、風花とよく合います。グランドを走り回る子供たちの姿まで見えるようです、、、。(2022年冬詠)
その裏の小さき水音草氷柱
川へ繋がる水路がちょっとした段差になって落ちている所。両岸に生えている草が凍って氷柱が出来ている。水音はその氷柱の裏側から聞こえて来る、、、。(2022年冬詠)
着ぶくれて煙草の煙続けざま
朝からそんなに煙草をふかして「身体に悪いから止めなさい」と言ってあげたいけど言えない元喫煙者、、、。(2022年冬詠)
色ほのと桃色椿雪明り
暖かい日が続きましたが今日あたりからまた寒くなるとか。雪が降るでしょうか。掲句は我が家の庭にある桃色の椿、雪の夜に見るときれいです、、、。(2022年冬詠)
検温にマスクの額差しだせり
コロナ禍三年、すっかり季節感のなくなったマスクですが冬の季語ですね。いつも行くプールの入口にスマホを少し大きくしたような非接触の検温器が置かれています。自分の顔を見ながら額を近づけて行くアレです。これが結構うるさい。ちょっと位置がずれるともう一度顔を近づけろと言われるし、マスクを忘れるとマスクをして来いと強い口調で叱られる。慌てて車までマスクを取りに戻るとすれ違った人が笑っている、、、。(2022年冬詠)
寒星の一つが流れ峡の空
昨年の今頃、実家に帰って見上げた夜空の句です。星の郷美星町から山一つ越えたところ、やはり星のきれいな所です、、、。(2022年冬詠)
寒晴の空にカメラの追ふ機影
男の二人連れ、それぞれに大きなカメラを構えて話しながら空に何かを探している様子。つられて見上げた先から少し外れた所に朝日を受けて輝きながら滑って行く機影があった。「ああ、これか、もう少し右だよ」と思ったが教えなかった、、、。(2022年冬詠)
うつむいて日差待つ花寒椿
昨年末ぐらいに庭の椿の木から頻りに鵯の鳴く声が聞こえていました。その椿がそろそろ咲き始めたのですが、見てびっくり!花の先が半分ぐらいしか無い、みすぼらしいのです。そんな花がいくつもあるのです。考えてみるに原因はあの鵯にあるのではなかろうかと、、、。(2022年冬詠)
待春のこのまま走りだせさうな
ちょっと暖かくなるとこんな気分になってきます。単なる気分の問題で、実際に走り出すと100mも走れないのだろうとは思いますが、、、。(2022年冬詠)