賑やかになってきましたよ、、、!(2019年春詠)
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囀の咲けよ咲けよと聞こえけり
そろそろと思うと鳥の声までこんなふうに、、、。(2017年春詠)
囀の河を挟みて相寄らず
気づいた事ですが、よく聴いていると、囀には必ずと言っていいぐらいそれに応える囀があって、お互いに鳴きかわしているようです。近くの場合もありますし、耳を澄まさないと聴こえないような遠くの場合もあります。最近はそれを聴き分けるのを楽しみにしています。掲句の場合は吉井川の向うとこちら、鳥はホオジロ、、、。(2017年春詠)
囀や笙ひちりきの音の間を
倉敷阿智神社にて。結婚式の最中だろうか拝殿の中から聞えてくる雅楽と周囲の杜から聞えて来る囀のコラボレーション、見事、、、。(2017年春詠)
囀や鳥にやさしき遊休地
田圃が埋め立てられたのはずいぶん前、すっかり記憶の片隅に追いやられています。最初は宅地にというような話でしたが全くその気配はなく、いつの間にか鬱蒼と茂った野原になり、やがて狐の姿まで見かけるように、、、。(2017年春詠)
囀やメタセコイアの空広く
倉敷アイビースクエアのチャペルの前にあるメタセコイアの大木、鳥たちの声に見上げると、まだ芽吹く前の思い切り広がった枝の上に眩しい青空があった。鬱蒼と葉に覆われた木を見上げるのと違い、改めて木の大きさを知ったような気がした、、、。(2016年春詠)
囀や鳥語解らずとも楽し
ええかげんなもので、解りたいと言っては一句作り、解らずともと言ってはまた一句、、、。(2015年春詠)
囀に唱和し鍬の進みけり
土手の上の桜並木で鳴く鳥の声に合わせるように、土手の下の畑を耕す老夫婦の鍬の音が進んで行く。ゆったりとゆっくりと、ちょうど良い感じに合っていて、なんとものどかな春の昼下がりでした、、、。(2015年春詠)
囀の上に囀ある大樹
暖かくなると何となく心が緩んでくるのは鳥も同じようですね。寒い間は弱い鳥を追っ払っていた強い鳥が知らん顔をしています。上下に分かれてはいますが違う種類の鳥が同じ樹の上で囀っている姿が見られるようになります。春は楽しいですね、、、。(2015年春詠)
囀と言ふ静けさのありにけり
私の実家は滅多に車の通らないような山の中にあります。だから雑音がありません。鳥の囀りもとてつもない静けさの中から聞こえてきます。この静けさが好きで、たまに帰ると一人で耳を澄ませます。その静けさの中で暮らしている人にとっては何でもないことで、私が「静かだなあ」と言うと決まって怪訝そうな顔をします。もっともな事で、あちこちから囀りが聞こえる中で静かと言う、私のほうがおかしいのでしょう、、、。(2013年春詠)