囀の河を挟みて相寄らず

気づいた事ですが、よく聴いていると、囀には必ずと言っていいぐらいそれに応える囀があって、お互いに鳴きかわしているようです。近くの場合もありますし、耳を澄まさないと聴こえないような遠くの場合もあります。最近はそれを聴き分けるのを楽しみにしています。掲句の場合は吉井川の向うとこちら、鳥はホオジロ、、、。(2017年春詠)

囀や鳥にやさしき遊休地

田圃が埋め立てられたのはずいぶん前、すっかり記憶の片隅に追いやられています。最初は宅地にというような話でしたが全くその気配はなく、いつの間にか鬱蒼と茂った野原になり、やがて狐の姿まで見かけるように、、、。(2017年春詠)

囀やメタセコイアの空広く

倉敷アイビースクエアのチャペルの前にあるメタセコイアの大木、鳥たちの声に見上げると、まだ芽吹く前の思い切り広がった枝の上に眩しい青空があった。鬱蒼と葉に覆われた木を見上げるのと違い、改めて木の大きさを知ったような気がした、、、。(2016年春詠)