今日は大暑です、、、。梅雨が明けて次第に川の水量が減って来ると、川底に藻が茂り白い花が咲きます。暑い中の一服の清涼剤のようなものですが、今年は先般の豪雨で川底まで洗われましたのではたして見られるかどうか、、、。(2017年夏詠)
タグ: 夏
明易の新聞受に音一つ
静かに車の音がして、新聞受にコトリと音がする。車はまた静かに去っていく。目覚めたような目覚めてないような感覚の中で薄目を開け、部屋の明るさで時間を測る。五時までもう少し、、、。(2017年夏詠)
鷺の首青田の朝を浮き沈み
稲の生長には驚くばかりです。すっかり青田になり、背丈もずいぶん伸びました。鷺の頭に見え具合でそれが分かります、、、。(2017年夏詠)
打出しの後の西日や名古屋場所
名古屋場所、ちょっと面白くなってきました、、、。暑いからと犬に言い聞かせて、相撲のTV中継が終わってから散歩に出るのですが、それでもまだ西日が、、、。(2017年夏詠)
六時はや日差のありて蝉の声
目覚めた時から一日中耳の奥に聞こえているのが遠くで鳴くニイニイゼミの声なのか自分の耳鳴りなのか、とにかく賑やかです、、、。(2017年夏詠)
老犬の眠りて耐ふる夏の昼
先日暑いけどもう少しと思いながら剪定をしたら、後から頭痛がして、泳ぎに行っても足に力が出ないのです。どうやら熱中症の初期症状のようでした。幸い次の日には何とか治りましたが、我も老犬、無理を出来る歳ではないと言うことでしょう、、、。(2017年夏詠)
七回忌母呼ぶごとく河鹿笛
実家の墓地の近くを流れる小川、墓参りを済ませて帰ろうとしていた耳に聞こえて来たのは河鹿蛙の声でした。昔は夏の夕方になればいくらでも聞こえた声ですが、最近は聞いたことが無く、すっかり絶滅したのかと思っていました。母からのプレゼントだったのでしょう、命日は九月なのですが都合で早めに七回忌をして良かったと思った瞬間でした、、、。(2017年夏詠)
藪蚊打つ六道輪廻聴きし手で
昨日に続き七回忌での句、こちらはお墓で、、、。(2017年夏詠)
老鶯や輪廻説く僧若かりし
遅いよりは早いほうが良いとの事で、昨年の七月に母の七回忌を行った。実家のお寺さん、まだ若いのによく勉強されていて説教が上手、ついつい引き込まれてしまう。と言いながら本堂の外で鳴く鶯の声をしっかり聴いていた、、、。(2017年夏詠)
ひび割れの奥に地の闇青田干す
ちょうど青田になった頃、根をしっかりさせる為に一度水を抜いて田を乾かす。昔はもっと遅かった気がするが、今の稲作は田植から収穫まで四か月、今が干し時のようだ。水が引いて太いひび割れが出来、土の匂いがしてくる。しばらく乾かした後に、いつの間にかまた水が入れられている、、、。(2017年夏詠)