川べりの墓地に立つ木の中からギョギョッシ、ギョギョッシと頻りに鳴くヨシキリの声。土手の上から眺めると、ちょうど日差が墓石に反射して眩しい。昨年の春の俳句帖に書いている句。今年は早くから暑くなったのに、まだヨシキリの声を聞いていない、、、。(2017年春詠)
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電線も川も光りて五月来る
五月です、、、。(2017年春詠)
レンガ道新樹の影の産毛ほど
この暑さはなんだ!と言うぐらいに暑くなってしまいました。まだ春なんですが、夏の季語を先取り、、、。(2017年春詠)
落蝉の落ちしばかりか足動く
あれだけ鳴いている蝉も落蝉として目にする数は少ない。採ろうとして採れることが少ないからか、見るとつい触ってみたくなる。しゃがんでよく見るとまだ足が動いている。触ってもそれ以上の動きは無い。一応横の草むらに移動させてやる、、、。(2016年秋詠)
帰省子の問はねば言はぬ親ゆづり
遺伝です。DNAはいかんともしがたい、、、。(2016年夏詠)
頭の中の芯まで響き蝉時雨
体調不良の頭が重い、早く言えば二日酔のような時に蝉の鳴く下を通ると、頭の中にズンズンと声が響いて来て、今にも割れそうな気がします、、、。(2016年夏詠)
入る音出る音駅の明易し
秋ですがまあいいだろうと夏の句です。しばらくは混合、、、。(2016年夏詠)
広島忌七十一年目の夕立
こう書いているから去年は夕立があったのだろう。と、もう一年前の事を忘れている。自分の中の平和、、、。(2016年夏詠)
蜘蛛の囲の繕ふてまた繕ふて
全部取るのは面倒なので、とりあえず邪魔になる所の糸を切って置く。次の日にはちゃんと修復されている。また切る。また修復する。で、次第に端のほうが重なったり崩れたり、最初のきれいな巣とはほど遠くなるが、それには頓着しないようでしっかり足を広げて頑張っている、、、。(2016年夏詠)
つくづくと赤色多き夏の花
まったくの個人的感想かも知れませんが、赤い花が多い。それがまた炎天にはよく似合う。花も燃えているようだ。暑い、、、。(2016年夏詠)