倉敷観龍寺の山門、左手の潜り門の鴨井にある傷跡は幕末に倉敷代官所に攻め入った長州藩士が陣を張った時につけた槍痕とのこと、そう思って眺めると、、、。(2016年春詠)
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浅春の作務衣の若き寺男
県中部の山の中にある古刹本山寺での句。いつもきれいに手入れがされている。数年前から若者が一人加わった。仕事ぶりは真面目。そう言えば今年はまだ行っていない、、、。(2016年春詠)
ドロップは穴より解けて春となる
立春の句がないのでこの句を、、、。(2016年春詠)
誰がために鐘は鳴りけり葱の花
あっちの畑でもこっちの畑でも、葱坊主が見事に育っています。掲句、そんな畑を見ながら歩いていると、寺のほうからゴ~ンと鐘が一つ、、、ついこんな句にしてしまいましたが、葱の花は春の季語でした、、、。(2015年夏詠)
糠雨の眼鏡くもらすみどりの日
去年はみどりの日が雨だったようです、、、。(2015年春詠)
堰堤の白き水吐き遅桜
大きなダムが放流している場面に出会えることは滅多にありません。掲句もじつは本物の放流ではなく、脇のほうからの小さな放流でしたが、それでも綺麗で勢いがあります。良いものです、、、。(2015年春詠)
行春の風になごりの寒さかな
例年ゴールデンウィークまでは暖房器具は仕舞わないようしています。今年も寒かったですね、連休初日までは。晩霜の注意報まで出て、農家の方は霜対策が忙しかったようでした。なんて事を書いていたら昨日はいきなり夏の暑さが、、、。掲句は昨年、同じ昨年の俳句帖に<ここに来て暑さ極まる暮の春>なんて句も残していますから、結局毎年似たようなものなのでしょうね、、、。(2015年春詠)
竹秋の野壺ぽつんと屋敷跡
ここに住みだした頃には既に屋敷は無く、周囲より一段高く積まれた石垣の内側は畑になっていた。屋敷の裏側(と思える方向)には竹薮があり、柿やら梅やらが植えてある。もともとの屋敷の便所の跡なのだろうか、大きな野壺が口を開けている。申し訳程度に腐れかけた板で蓋がしてあるが、もう少し草が伸びると所在が分からなくなりそう。もっとも昔と違い、野壺に肥やしが溜めてあるような事はないので、はまっても被害は知れている、、、。(2015年春詠)
青空といふ名の歯科医のどけしや
倉敷での句会へは国道429号線から足守の街中を抜け、広々とした田園の中を総社へ向かう。右手山上には鬼ノ城が見えるあたり、新しい道に沿って新しい建物が増えつつある。そんな中の新しい歯医者さん。建物も新しいが看板も新しい、、、。(2015年春詠)
足長きロダンの像や芝青む
掲句は昨年四月の倉敷での句会の句です。今年は今日が倉敷での句会です。阿智神社から美観地区を抜けて、大原美術館へは入らず、分館前のロダンの像を見て、休憩所で休憩、といつものコースを歩きます。まあ、雨さえ降らなければ何とかなるでしょう、七句は、、、。(2015年春詠)