どの声も明るし庭に小鳥来る

小鳥の声に暗いもの無し、庭に来る小鳥はどの声も明るいです。今年はなぜかもうヒヨドリが木の実を食べに来ています。その他にはメジロ、エナガ、シジュウカラ、モズ、スズメ、ハト、、、。(2019年秋詠)

廃屋の跡か山辺の破芭蕉

山の中を走っていると突然、道路から一段高い所に雑木に混じって破芭蕉があるのを見つけた。周囲に家らしい物は見当たらない所だが、その昔は住居があり、その庭となっていたところかも知れない。そう思って改めて見ると、破芭蕉の周囲に茂っているのも何となく名のある木に見えて来る。季節になれば花を付けたり、紅葉したりする木なのかも知れない、、、。(2019年秋詠)

子の声や鉦や太鼓や秋祭

今日は氏神様の宵祭、例年なら木犀の香る夕闇の中を賑やかに灯してだんじりが通るのですが、今年はコロナ禍で中止です。子供が成長した今は影響は少ないですが、それでもちょっぴり寂しいですね、、、。(2019年秋詠)

教会の尖塔高し秋の蝶

知人に誘われて見に行った教会の展示会。コーヒーとクッキーを頂いて、優しい皆さまとお話をして、お礼を言って外に出る。目の前を横切った白蝶を眼で追って振り返ると、蝶が昇る先に十字架のある塔、、、。(2019年秋詠)

秋草を分けて蹴り出す鬼燻

鬼燻(オニフスベ)はホコリタケ科の茸。白くて最初はマッシュルーム程度の大きさ。それが日毎に成長し、テニスボール、ソフトボールやがてハンドボールぐらいの白い球体となる。正体を知らないうちは不気味だったが、知ってみればただの茸、怖くはない。靴先で触ると結構硬い。コンコンとしているうちについ我慢できなくて蹴ってしまうと転がって土手の下へ。煙でも出るのかと思ったが若くて白いうちは大丈夫なようだ、、、。(2019年秋詠)