秋が深まると急に存在感を見せて来る烏瓜。「んっ?この家は、空家?いやいや、空家にしてはきれいにされている生垣」と思いながら眺めた某山村の行きずりのお宅、、、。(2023年秋詠)
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その奥に夕日滴る烏瓜
早くも十一月、秋も残り少し、暦の上ではの話ですが、、、。(2022年秋詠)
樹間より滴る夕日烏瓜
熟れて初めて気づくのが烏瓜、少し早いような気がしますが見つけました。もう熟れているのです。掲句は昨年、今年は朝の散歩でした、、、。(2019年秋詠)
実の生らぬ木の実と成りぬ烏瓜
烏瓜が次第に存在感を増しています。実の生らないはずの木にいつの間にか烏瓜が赤く、、、。(2018年秋詠)
夕日背に夕日に勝る烏瓜
烏瓜は実が熟れて来ると俄然として存在感を増してくる。河原の茂みに中に夕日を背に真っ赤に売れた烏瓜の色は夕日の色にも負けてはいない、、、。(2017年秋詠)
廃屋の裏を覗けば烏瓜
ここに引っ越した時にはもう住む人が居なかった近所の家、立派な農家の建物で、時々は戻って来られるらしく人の姿を見る事もあった。それからもう三十年、新築だった我が家も古びてしまったが、この近所の家はとうとう今年崩れてしまった。掲句は昨年、表よりももっと傷んだ家の裏で唯一華やいだ色を見せていたのが烏瓜の赤だった、、、。(2015年秋詠)
烏瓜やつと夕日の色となる
烏瓜が色づき始めました。色づくまでは全く存在感のない烏瓜ですが、色づき始めると途端に存在感を増してきます。他の植物がしだいに衰えて行く中で、夕日の色と良い勝負をしています。秋の深まりを感じます、、、。(2015年秋詠)
獣道烏瓜にて行き止る
整備された河川敷公園と吉井川の岸辺との間にさらに茂みがあり、草や木が茂っています。もちろん公園が出来た時にはここもきれいだったのですが、どんどん木や草が大きくなり、今では人間が踏み込むには茂りすぎた状態です。そんな所にある日突然出来た獣道、水辺までちょうどトンネルのような感じで草を分けて続いている。その向こうに水面と、上の木の枝からさがった熟れた烏瓜が見える。たぶんヌートリアの専用道路でしょう、、、。(2014年秋詠)
烏瓜つつく鴉や文化の日
烏瓜と言うぐらいだから、鴉がつついても何の不思議はありませんが、何となく面白く感じた光景でした。これも文化、、、。(2011年秋詠)
烏瓜夕日あまねく野を照らし
烏瓜は晩秋になると途端に存在感を増してくる。それまでは葉の色も薄く、花もモヤモヤとした白で、ひそかに成長を続けている。それが晩秋になり、他の植物が衰えを見せる頃になると、突然現れたように赤く熟れた実を見せるようになる、、、。(2013年秋詠)