黄菖蒲の日毎増えゆく花明り

河原に自生している黄菖蒲が年を追って増えて来る。その黄菖蒲が広い河原のあちこちに、一つ、また一つと咲いて行く。この様子だと来年あたりはちょっとした黄菖蒲園になるかも知れない。と、去年の今頃は思っていました。ところが上手くいかないものです。今年は天候の関係か周囲の雑草のほうが勢いよく伸びて、おまけに冬に雪が降らなかったせいで背の高い枯草が去年のまま、黄菖蒲はその後に隠れてしまいました。また来年に期待です、、、。(2019年夏詠)

翡翠の川一突きの音立つる

掲句は昨年見たカワセミ、今年は先日ミサゴが漁をする場面に出くわしました。カワセミの立てる音は気づかないほどの小さな音ですが、ミサゴの場合は驚くほど大きな音をさせて水面にぶつかります。残念ながら三度ほど挑戦して何も捕れずに去って行きました。以前一度大きな鯉を捕らえて空高く悠々と去って行く場面に出会った事があります。それ以来で、もう生息していないかも知れないと思っていただけにうれしい出会いではありました、、、。(2019年夏詠)