家一戸小さきとんどの火を立つる

神社に持って行っても良いのですが、我が家の注連飾りは一つだけ、ついつい自宅での小さなとんどとなります。そう思って散歩の途中で注意して見てみると、あっちでも一軒、こっちでも一軒、、、。(2019年新年詠)

待春や犬の抜毛の増えて来し

久し振りに犬の句です。犬も犬種によって抜毛にずいぶん差があります。プードルは全くと言っていいほど抜毛がありません。逆にラブラドールは抜毛の多い犬種です。普段でも多いのですが、年二回、夏毛と冬毛に生え変わる季節には大変でした。ブラッシングをした毛でクッションでも作ろうかとよく思ったものです、、、。(2018年冬詠)

大胆にふくら雀となりにけり

出窓のむこうが生垣になっていて、そこに雀がやって来ます。たいていはこちらに気づくと逃げて行きますが、時にはこんな雀も。よく膨らんで、大きさと言い、図々しさと言い、きっと雄のボス的な存在の雀なんでしょうね、、、。(2018年冬詠)

一夜にて枝に雪咲く並木道

もしかして今年はこのまま雪の降らない冬で終わるのではないだろうかと心配しています。北の山では暖かくなると冬に積もった雪が解けて川に水を供給します。だから雪が降らないと夏の水不足が心配されます。掲句は昨年の雪の朝、近くの土手の桜並木です、、、。(2018年冬詠)