(2013年夏詠)
農小屋へ一すじの道青田風
(2012年夏詠)
一斉に田の蝌蚪動き水匂ふ
(2013年夏詠)
人の足人の影踏む大暑かな
(2012年夏詠)
ドア開くや阿鼻叫喚の蝉の声
(2013年夏詠)
天井の節目親しき昼寝覚
(2013年夏詠)
二つぶん音の遅れて遠花火
(2013年夏詠)
半ズボン足に齢の見え隠れ
(2013年夏詠)
涼風のその一閃にする吐息
涼しさについホッと息を吐く事ってありませんか?掲句は実家の開け放った座敷の仏壇の前に座った時の句ですが、ここが実家の特等席、、、。(2013年夏詠)
萍の淀みてつなぐ命かな
深い意味はありません。萍を見ていると、やはり流れのあるところでは育たないようですね。水田のように淀んでいると、葉っぱの脇に小さな葉っぱが出来て、次々増えていきますが。子どもの頃に田舎の小さな川で泳いでいると、流れてくる萍が邪魔になったものです、、、。(2013年夏詠)