秋日濃し絵図と比べる干拓地

早島公園の山上に絵図が設置されている。絵図には今一望している場所の干拓が始まった頃の様子が描いてある。ようするに見えている場所のほとんどが、かつては海の底だったようだ。遠い昔に想いを馳せる、ここが海だったとは、、、。(2017年秋詠)

大鯉の浮かびては呑む秋日かな

倉敷美観地区の大鯉、川の大鯉だとこうは行かない。浅瀬に身を並べ水中の藻などをつついているが、人影を察知するとスルスルと素早く沖へ移動して行く。その代わり川の大鯉は時たま見事なジャンプを見せてくれる。空中の虫でも捕ろうとするのだろう、失敗して連続三回ジャンプなんてこともある。美観地区の大鯉が跳ねるのは見たことがない、、、。(2014年秋詠)

秋日濃し浮かびし亀のかふらにも

9月11日の句会から-5 さて、岡山に着きました。車を置いて川沿いに西川緑道公園をめざします。「秋暑し・・・」「秋の川・・・」「秋の水・・・」なんて、周囲を見ながら歩きますが、暑いだけで一向に思考がまとまらない。「ちょっと一休み」とフェンスにもたれて川面を覗くと、「うわっ、亀だ!大きい!」水草に乗っかるようにして30Cmほどの大きな亀が浮いていました。「外来種かなあ?甲羅の縁がちょっと黄色っぽいぞ」ともう少し詳しく見ようとすると、危険と思ったのか、亀はゆったりと水底に沈んで行きました。濡れた甲羅に光る日差がきれいだったなあ、と一句、、、。これで五句、ここから先は惨憺たるもので、あと二句無理やり造って出しましたが結果は推して知るべしで、ここでは割愛いたします。それでも何とか当日句で七句出しましたとさ、、、。(2013年秋詠)

池の鯉秋日含めばすぐ潜る

朝は寒いが、太陽が顔を出すと途端に暖かくなって来る。ちょうどそんな晩秋の日の暖かくなりかけた頃でした。池にかけられた橋の上から覗くと鯉が寄ってきました。鯉は水面に顔を出し、大きく口を開けて動かすと、また潜っていくのです。鯉にしてみれば「餌ちょうだい!でもまだ寒いな、潜ろう!」と言った感じなのでしょうが、それがちょうど出始めた太陽の光を含んで潜っていくようで、、、。(2010年秋詠)

秋日濃し二人ベンチに語らへば

一時間ぐらいは歩いたでしょうか、公園まで下りた頃には霧は完全に消え、暑いほどの秋晴になっていました。四阿のベンチでしばらく休憩です。俳句のあれこれを話していると、つい時間を忘れてしまいます。句友っていいものですね。時々「句敵」などと言われますが、、、。<その8>(2009年秋詠)