蛇や蝮や、しょっちゅう句材にしているような気がして、このブログを蛇で検索してみると、なんと19件もヒットしてしまいました。書くことに事欠く昨今、またもや蝮に登場してもらいました。とは言うものの、今年はまだ蝮にはお目にかかっておりません。普通の蛇なら、ほぼ毎日、散歩の度に出会って、こちらもビックリ、蛇もビックリしています。そろそろ草むらに注意が必要な季節になってきました、、、。(2014年夏詠)
投稿者: 牛二
大山の水を一気に雲の峰
雲の峰にはまだ早いですがご容赦を、、、。自然の水に勝るものはありませんね。(2014年夏詠)
機音や薫風に窓開け放ち
津山に作州絣があります。一度途絶えかけた作州絣ですが、作州絣工芸館が出来たり、機織人養成講座が開かれたりと、保存会の方々の努力で復活しつつあります。掲句、作州民芸館の駐車場に聞えてきた、二階で開かれている講座の機織の音です。もちろん手織りですから風情がありますよ、、、。(2014年夏詠)
ブラインド鳴らし薫風句座に入る
これは昨年の高松城跡吟行での句会場、高松公民館での句。暑い日だった。公民館二階の句会場は窓を開けると気持ちのよい風が入って来た、、、。(2014年夏詠)
遠ざかる緑蔭いよよ暗かりし
木陰から晴天の大地へ歩き出して後を振り返ると、こんな感じ、しませんか、、、?(2014年夏詠)
水底に鯉連なりて夏の川
今年も農作業のために川の水量が増え、老釣師から聞いた通りに、鯉の産卵時期が来ました。鯉もまた人間の営みに合わせて産卵をするなんて、考えてみれば不思議な事ですね。それもわずかな期間に限られるのですから。数日前からその準備行動に群れている音が、半分草に隠れた岸辺近くで聞えています、、、。掲句の鯉はまったく関係の無い、ゆったりと泳ぐ、太った、半分飼われているような川の鯉です、、、。(2014年夏詠)
白鷺の映る十羽も動かざる
繁殖の時期なのでしょうか、川べりの大きな木に白鷺が群れていました。普段水の中で餌を狙って動かない鷺はよく見かけますが、木の上に止まった鷺はどうなんだろうと、しばらく眺めましたが、やっぱり同じように動かなかったのです。まさか木の上から水中の魚を狙っていることは無いと思うのですが、そんな鷺を眺めている暇人な私です、、、。(2014年夏詠)
耳ツンとして初夏の峠越え
子供の頃は耳がツンとなるのはいつも新鮮な現象だった。掲句、久しぶりに意識した耳ツン、、、。(2013年夏詠)
窓開けて一両電車若葉風
通学通勤で電車やバスを利用した経験は無い。だから利用するとすれば旅行や遠足で、座席に着くと先ず一番に窓を開けていたような気がする。最近は電車やバスに乗ることも滅多に無いが、乗っても空調の効いた車内では窓は開けられない。それでかどうか、毎日眺める我家の傍を走る電車も窓を開けていることは滅多にない。だから、たまたま見かけた電車の風景が句となった。午後の通学時間帯、開いた窓の奥に白いシャツで風を受ける高校生数人の姿が見えていた、、、。(2014年夏詠)
コーチみな美人に見ゆる水着かな
ゴールデンウィーク後半のプールはまるで夏休みかと思うほど子供が多かった。暑いし出かけるのにも疲れたし、でお父さんお母さんにとっては程よいところだったのだろう。ゴールデンウィークが終わった平日のプールは途端に閑古鳥が鳴いている。もっとも泳ぐにはそのほうが都合がよく、常連はそれぞれ重ならないような時間を選んで、いつもの通りに泳ぎ、そしていつもの通りに帰って行く。私が泳ぎ終わるのはいつも3時過ぎで、それからしばらくジャグジーに浸かる。その頃になるとコーチが3時半からのスクールの準備に出てくる、、、。(2014年夏詠)