蚯蚓が鳴いたり、雀が蛤になったり、俳句は面白い、、、。(2018年秋詠)
カテゴリー: 2018
すぐそこに冬の来てゐる風の音
11月ともなればさすがに冬の近さが感じられるように、、、。(2018年秋詠)
名を知らぬ赤き一輪秋の草
草の名前などほとんど知らない。知らなくても俳句にはなる。とばかりに河原の草で一句、、、。(2018年秋詠)
晩秋の日向日陰の忙しなく
何となく雲の足が速くて、晴れたり曇ったり、入れ代わりが激しい。かと思うとその中にパラパラと時雨が混じったりする。冬が近くなった、、、。(2018年秋詠)
名園の程よき数の柿熟るる
手入の行き届いた庭では柿の数まで管理されているのだと思った、とある庭での句。我が家の柿の木は成り行きまかせ、それに老木。実は枝によって数も大きさもまちまちで、虫食いも多い。それでも毎年楽しませてくれる。今が採り頃、、、。(2018年秋詠)
山路来て太き轢死の穴まどひ
気温が下がると変温動物の動きは遅くなる。自然と轢死も多くなり、山道を走ればたいてい一匹や二匹には出会い、慌ててハンドルを切る事になる、、、。(2018年秋詠)
深秋の朝の日差に背を炙る
散歩コースは川沿いの土手を東に向かって歩き、折り返して西に帰って来る。ちょうど折り返す頃に霧の中から朝日が差してきて背中を炙ってくれる。それが何んとも暖かくて心地よい、、、。(2018年秋詠)
朝霧の裏に拡散する日差
そろそろ朝霧の季節になってきました。霧の朝の空気は冷たい。霧の奥に微かに見える太陽の気配、待ち遠しい、、、。(2018年秋詠)
雨風の過ぎて朝の石蕗の花
冬に分類される花だが毎年この時季になると咲き始める。石蕗が咲くと冬が近い事を感じ、衰えていく野の中に光るように咲くその花に、なんだか心が温まるような気がする。今日は霜降、冬近し、、、。(2018年秋詠)
あやされて眼の青き子や木の実降る
阿智神社の参道に、屈みこんでベビーカーの赤ん坊に話しかけているお母さん。近づいて見ると、青い眼の赤ん坊、まるで人形のように可愛い、、、。(2018年秋詠)