捨てられし所に育ち芋の露

道べりの畑と土手の僅かな隙間に収穫後の里芋の屑が捨てられていたのは数年前の事でした。屑と言ってもお百姓さんから見ればの話、私から見ればじゅうぶん食用になる芋でしたが、黙って持って帰るわけにはいかずそのままにして忘れてしまいました。それから数年、その芋から芽が出て今では立派な芋の葉が何枚も育っているのです。朝の散歩で通ると露が大きな玉となって光っています。あの下にはたぶん立派な里芋が育っているのでしょうね、、、。(2022年秋詠)

草たちの今が耐へ時秋旱

書く時期を逃してしまいました。旱の句です。今年も昨年に続きひどい旱でしたが先日の台風ですっかり解消してしまいました。夏の旱よりも秋になってからの旱のほうが植物には厳しいように感じます、、、。(2022年秋詠)

台風の残りの雲の速かりし

風台風、雨台風とはよく言ったものですね。6号は離れているのに直撃のような強い風、7号は朝からダム放流のサイレンが鳴りっぱなしのひどい雨でした。でもその早めの放流が奏効したのでしょう、県境あたりでは線状降水帯が発生したようですが、川は思ったほどの水量にはなっていませんでした。何はともあれ台風が過ぎるとホッとしますね。二つも続けざま、もう要りません、、、。(2022年秋詠)