結局のところ、炬燵ほど便利で経済的な暖房器具は無いのではないだろうか、と都合の良い事を考えながら冬の間を炬燵の中で過ごした。もとより避暑避寒に縁がないのは経済的要因によるところが大きいのだが。もうしばらくはお世話にならなければならない、、、。(2016年春詠)
月: 2017年2月
冴返るミサイルにある前倒し
冴返るでもう一句、なんでミサイルの発射に前倒しがあるんだと思った昨年春の句です。今年は静か、他のニュースは賑やかですが、、、。説明がないと分からないですね、、、。(2016年春詠)
山門に古き槍痕冴返る
倉敷観龍寺の山門、左手の潜り門の鴨井にある傷跡は幕末に倉敷代官所に攻め入った長州藩士が陣を張った時につけた槍痕とのこと、そう思って眺めると、、、。(2016年春詠)
浅春の作務衣の若き寺男
県中部の山の中にある古刹本山寺での句。いつもきれいに手入れがされている。数年前から若者が一人加わった。仕事ぶりは真面目。そう言えば今年はまだ行っていない、、、。(2016年春詠)
ドロップは穴より解けて春となる
立春の句がないのでこの句を、、、。(2016年春詠)
日脚伸ぶ村に小さき札所寺
節分、いよいよ明日は立春です。古い句です。四国八十八箇所の霊場ではありません。札所寺にもいろいろありますね。三つぐらい霊場が重なったような寺も、、、。(2003年冬詠)
大寒の骨軋ませて行く散歩
寒のお別れに大寒の句です。寒いとついついこんな感じになってしまいます、、、。(2015年冬詠)
家ぢゆうが濡れてゐるやう雪の後
昨日やっと二週間前の雪が消えました。こんなに長く残っているのも近年無かった事です。まだ少し湿っぽさが残っていますが、もう少しです。ここでこれぐらいだから雪国では大変だろうと思います。昔雪の京都で喜んでいたら、福井の人に「雪が降って楽しいと思った事なんて一度も無い」とぶぜんとした顔で言われた事があります、、、。(2015年冬詠)