野に一つ灯す明かりや黄水仙

洪水対策の工事で冬の間にきれいにされた河原に一つだけ咲く黄水仙がありました。周囲は背の低い雑草の枯草ばかり。まるでその中に明かりを一つ灯しているようでした。それが去年、一年後に期待していたのですが、一年経つと周囲の雑草のほうが大きくなって、、、。(2020年春詠)

疎水へと堰の水音風光る

散歩コースの終点に大きな堰があります。大川を斜めに堰いてその先の取水口が灌漑用の水路へと繋がっています。私が見るのはその堰までですが、そこから先の水路は江戸時代に出来た全長16キロに及ぶものだそうです。川土手を歩いて行くと堰の水音が遠くまで聞こえてきます。それと同時に白い壁となって堰を越える水流が見えて来ます。四季おりおりに楽しめますが殊に春になって上流の雪解け水が加わるこれからが見頃になります、、、。(2020年春詠)