「夢丈庵」は電気無し、水道無しの山小屋暮らしの仙人の館の名前。伺ったのはもう2年前の事、昨年ふと思い出した時の句が掲句。週一回のプール通い。最近少し運動量が落ちた感じがして、先日初めて年齢を訪ねてみた。「8月で87歳になりました」いまだに信じられない一言でした、、、。(2021年秋詠)
月: 2022年10月
シニアカー登る坂道草の花
スポーツの日にちなんでこの句を。坂道の上にあるのはグランドゴルフ場、シニアカーの前かごからはスティックと杖が覗く、、、。(2021年秋詠)
柿熟るる夕日の色のしみ込んで
柿八年どころか、いつ植えたのかも分からない。そんなだからどんな柿か名前も分からない。ちっとも大きくならないので、そろそろ切ってしまおうかと話していたら、今年初めて一つだけ実を付けました。それも気づいたのは熟れて熟柿になってから、、、。(2021年秋詠)
秋桜や村で一つの停留所
通りがかりに見た国道429号線沿いの停留所です。確認したわけではありませんが、場所が場所なので、たぶん村に一つだけの停留所だろうと思います。ベンチの上には小さな座布団が三枚、、、。(2021年秋詠)
十月の朝日の覗くうれしさよ
寒くなって来ましたね。つい先日まで真夏日だったのに、いきなり寒くなるのはどうも、、、。(2021年秋詠)
通せんぼしてある河原猫じやらし
工事でも始まるのか、河原の入口の坂道に金属のパイプで出来た車止めがしてある。進入禁止の札もぶら下げてある。風がなくて河原の猫じゃらしは退屈そう、、、。(2021年秋詠)
トラックを避ける道端草虱
厄介な物の典型みたいな物。トラックは上手に避けられたがズボンの裾に知らぬ間に草虱が。その場で気づけばまだ良いが、何日もたって家の中でふと気づく、、、。(2021年秋詠)
友以上恋人未満赤のまま
ままごとってこんな物かなと、、、。(2021年秋詠)
深秋やいつも休みの峠茶屋
国道313号線沿いの古いドライブイン、いつも休業の看板が出ているけれど、たぶん実際は廃業なんでしょう。昔何度か寄った事があって、懐かしいお店です、、、。(2021年秋詠)
穭田の点々黒き烏かな
早いものです。まだ刈られていない晩稲の田があるのに、刈られた早稲の田にはもう青々と芽が出ています。稲刈が早くなった事も、気候変動も影響しているでしょうね、、、。(2021年秋詠)