ラグビーを始めた頃、練習後のグランドをトンボを引いて整地するのは新入部員の仕事でした。そう、整地用のT字型の鉄製のレイキ、通称トンボです。丘の上のグランドは夕日も夕焼けもきれいな所でした。新入部員ばかりで話しながらのトンボ引き、楽しい想い出です、、、。(2022年秋詠)
月: 2023年9月
朱きより鳩の啄ばむ実山椒
近くに大きな山椒の木があります。沢山の実が赤く熟れています。毎日山鳩が食べに来ています。鋭い刺があるだろうに、茂った中のほうの枝に上手にとまって、せっせと啄ばんでいます。やっぱりよく熟れたほうが美味しいのでしょうね、よく熟れたものから順番に、、、。(2022年秋詠)
敬老日夫唱婦随の二人連れ
昨年の今頃、一時期見かけた二人で仲良く散歩される老夫婦。背の高い細身のご主人と杖を手にした小柄な奥様の組み合わせ。ご主人は奥様に合わせてのゆっくりした足取、奥様も急ぐわけではなく、少しあるいては立ち止まって二人で周囲の自然を観察しながらの会話。見るからに羨ましい夫婦の関係。どうされたのか少しの期間で、以後見かけなくなった、、、。(2022年秋詠)
秋団扇忙しく動く砂被
秋場所も今日が中日、さて優勝の行方はどうなるでしょう。大相撲中継、相撲も見ますが見物席を見るのも面白いものです。昨年の秋場所、きっと暑い日だったのでしょうね、TVで一番目につく場所で他の人の三倍ぐらいの速さでやたらと団扇を使う男性、、、。(2022年秋詠)
水澄んで川底にある山の影
それでも少し秋らしくなって来ましたね。ふと見た川の底に山の影、水がきれいです。落鮎のシーズンです。鮎の塩焼き、思い出します、、、。(2022年秋詠)
緩慢に老といふもの秋の風
ふっとこんな事を思ってしまう秋、、、。(2022年秋詠)
刈田焼く漢煙の向う側
雨が降る前に済ませたいのだろう、稲刈後の田圃を焼く煙が夕暮の中にいくつも見える。きれいに焼くのは結構大変そう。もうもうと上がる煙の向う側に忙しそうに動く男性の影、、、。(2022年秋詠)
山上に光る鉄塔秋澄めり
こんな日は遠くまで良く見える。遠くの山の上に今まで気づかなかった鉄塔らしき物が数本見える。送電用の鉄塔とは違うように見えるが、正体がわかるほどはっきりとは見えない。発電用の風車?、なんて想像するのが楽しい、、、。(2022年秋詠)
雨風の過ぎて夕暮鉦叩
被害無く通り過ぎた台風の後の夕暮、チンチンチン、チンチンチンときれいなリズムを刻む鉦叩の声、まだ雲は速いがホッとした時間が過ぎる。昨年の台風一過の句、、、。(2022年秋詠)
立話するりと躱しちんちろりん
昨日の句は出会った友達。今日の句は話好きの近所の人、、、。(2022年秋詠)