半ば枯れなかば生くる樹梅雨茸

数年前から衰えの見えていた栗の木、昨年はまだ半分ぐらいは青い葉が見えていましたが、今年は完全に枯れたようです。掲句の昨年すでに木の根元に見えていた梅雨茸、今年はますます元気で、徐々に木を占領しつつあるようです。鮮やかな土色です、、、。(2021年夏詠)

つま先で突くつんつん梅雨茸

雨が降ると途端に出てきます。不思議ですね。河原に野球ボールより少し小さめの白い球体が等間隔で三個、つついてみましたがまだ堅そうでした。ボンと割れて中から白い煙が、なんて事を期待したのですが、、、。(2021年夏詠)

傘踊りほどに並びて梅雨茸

台風のさ中、お越しいただきましてありがとうございます、、、。二三日雨が続くと、何でもない道べりに茸が生えることがある。それも一度にきちんと並んで。まるで傘踊りの行列みたいだ、と思ったときの句です。さて、台風が過ぎればそろそろ梅雨明けでしょうか、、、?(2014年夏詠)

神木の真実枯れて梅雨茸

小さな神社の狭い境内に大木が何本も生えている。ご神木になっているため伐採も出来ず、走り根に走り根が重なり、歩くのもままならない。そんな境内の一隅に、雷でも落ちたのだろうか、幹が大きく裂け、高い位置に洞の出来た杉の古木があった。傷んではいるものの、枝には緑の葉をつけ、それなりにご神木の風格が感じられた。掲句の年、境内の一本の走り根に沿って、多量の梅雨茸が生えているのを見つけた。走り根を辿っていくとその古木に行き当たった。見上げると枝は緑を失い、既に生気は感じられなくなっていた、、、。(1999年夏詠)