石蕗が咲いています。掲句とは違いますが朝の散歩の途中の並木道の木の根元に数株だけ。野の花が少なくなる中で目立ちます。特に差し始めた朝日の光を浴びると輝いて見えます。植えられた方に感謝です、、、。(2021年冬詠)
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今日咲くと思ひし石蕗の花あらず
土手の桜並木の木の根元に二か所だけ、どなたが植えられたのかこの季節になると石蕗が花をつけます。毎年楽しみで、咲き出すと毎日見て通ります。その花が先日の朝、通りがかりに見つからないのです。おかしいなと思い引き返して確かめると荒らされた跡が、、、。みんなで楽しめばよいものを、どうして独り占めしようとするのでしょうね。去年にもこんな句を書いていますのでたぶん常習犯なのでしょう、、、。(2018年冬詠)
雨風の過ぎて朝の石蕗の花
冬に分類される花だが毎年この時季になると咲き始める。石蕗が咲くと冬が近い事を感じ、衰えていく野の中に光るように咲くその花に、なんだか心が温まるような気がする。今日は霜降、冬近し、、、。(2018年秋詠)
日翳れば光あるごと石蕗の花
石蕗の花がきれいです。どなたが植えられたのか、散歩に行く土手の桜並木の木の根元に、多くは無いのですが可憐な花をつけています。この時季では一番好きな花です。だからでしょうか、ついつい同じようなシチュエーションの句を詠んでしまいます、、、。(2017年冬詠)
裏木戸が主たる入口石蕗の花
冬になりました。石蕗の花がきれいに咲いています。掲句は一人暮らしのお宅の玄関脇の石蕗の花。何度行っても玄関が閉まっていて応答がない。困って隣で聞くと、「玄関はいつも閉まっとる。横の木戸から入って奥のほうで呼んだら出て来るから」と教えられた。なるほど、石蕗の花のもう一つ横が細い道になり、古びた木戸へと続いている。こちらはすっと開く。家の横を通って裏へ行くと二階へ続く階段がある。そこで大きな声をするとガタガタと二階で音がして、ようやく返事が返ってきた、、、。(2016年冬詠)
石蕗咲いて社の森の鳥世界
古い句ですがこれも昨日と同じく神社風景です。近くにある作楽神社の神楽殿裏の石蕗の花、周囲の高木からは鵯の声が姦しく、、、。(2010年冬詠)
句碑あらば裏を見る癖石蕗の花
一月も今日で終わり、早いですね、、、。これも退職前の四国での句です。石蕗は初冬に咲く花で、実際この辺りではすでに枯れきっていますが、四国赴任中は一月でもずいぶん目にしました。それも自生しているのでしょう、なんでもない山道で見かけることがよくありました。掲句は昨日の句と同じ日、ついでに巡った別の札所寺での句です。やはり句碑の足元には石蕗の花が、、、。(2011年冬詠)
石蕗の花そこに日差のあるやうに
石蕗の花は俳句では冬に分類されていますが、実際は9月の終わり頃には咲き始めるようです。今年は国勢調査の用紙を配布に行ったお宅の庭先で見たのが最初です。ですから9月26日と言う事になります、、、。掲句は散歩で通る土手の桜並木の、木の根元に咲く石蕗の花です。どなたが植えられたのか、枯草の中で、そこだけ輝いているように見えます、、、。(2014年秋詠)
石蕗の花四国はどこを歩けども
「室戸」その3 こと室戸に限ったことではありませんが、四国に居る間はどこへ行ってもこう思っていました。ホテル近くの公園、山道、何箇所か周った札所寺、どこへ行っても、ちょっとした道端には必ず石蕗の花が咲いている。自生しているのかも知れませんね、、、。(2011年冬詠)
名園に続く裏木戸石蕗の花
昔はもっと広かったそうだからその名残なのだろう、名園とその古い旅館は高い板塀で仕切られていた。地元の旅館に行くことなど滅多にないが、前日から宿泊していた知り合いを迎えに行った朝、少し周囲を歩いてみた。名園側からは何度も見たその板塀を、裏から見るのは初めてだった。名園との近さに、なるほどと感心しながら歩いていくと木戸があった。もしやと思い、開けようとしたが、残念ながら釘で打ち付けられているらしく、開かなかった。それではと、少しだけ開いた隙間から覗くと、やはりそうだった。見慣れたところを裏から見るのは新鮮で、もう少し見たかったが怪しまれそうで身を引いた。木戸の傍らに石蕗の花が咲いていた、、、。(2010年冬詠)