そうこう言っているうちに夏になってしまいましたよ。緑、とりわけ初夏の雨に濡れた朝の緑は美しい。降るでもなく止むでもなく、半袖の腕に小ぬか雨が心地よい、、、。(2014年夏詠)
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ぼうたんや幟はためく方に寺
平日のほうが人が少ないだろうと思って出かけた近所のぼたん寺、知った人に遇うことはないだろうと思っていたのに見覚えのある顔、向こうも気づいたようで、どちらともなく近寄って握手を交わしました。かつての会社の同僚でした。彼もすでに退職していて、年賀状で近況を知るぐらいだけだったのですが、何はともあれ元気そうな姿を見て安心しました。ブログ用の写真撮影とのことでしたが、早速送られてきた写真が素敵だったので、チョイと拝借してしまいました、、、。(2013年春詠)
蕗むきし爪で並びし句座の端
もう一つ蕗の句です。染まることは解っていながら、ついついそのまま剥いてしまいます。結果、、、。(2013年春詠)
七人の小人でさうな蕗の下
記憶に残る本の中に、子供の時に図書館で借りたコロボックルの本があります。物語の内容は覚えていないのですが、日本にいる小人の話で、ずいぶん夢心をかきたてられた記憶があります。その記憶がこの句の下地で、大きく茂った蕗の葉を見ると今でも小人のことが頭をよぎるのです。それでさっきコロボックルについて調べてみたら、アイヌ語で「蕗の葉の下の人」という意味と書かれていた、、、。(2014年春詠)
野球部のかけ声高し夏の雲
(2013年夏詠)
とりあへず出でて東司へ夏の果
(2012年夏詠)
甘酒や男にもある別の顔
(2011年夏詠)
白鷺の首の見渡す青田かな
(2011年夏詠)
鳥と蝉朝の早さを競ひけり
(2013年夏詠)
産土の山また山の晩夏光
(2013年夏詠)