確かに夜中に外で猫の争う声が聞こえたのだが、朝になるとちゃんと部屋の中で眠っている我が家の雄猫。問いただしてもどこ吹く風で知らんふり、、、。(2021年春詠)
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水瓶に空あり一つ落椿
庭に雨水受けの水瓶が一つ、近くに椿が植えてある。風の具合か、時たま瓶の中に椿の花が浮いている。覗くとそこに空もある、、、。(2021年春詠)
本通り逸れて目刺を焼く匂ひ
どこで詠んだか思い出せないのです。庶民の味、好きな匂いです。匂いが部屋に残ると困りものですが、、、。(2021年春詠)
薄氷の夜明けて凍り始めたる
戸外に置いているバケツの氷です。夜寝る前に見て凍っていると朝はガチガチになっています。寝る前に凍っていないと朝までに凍っても、入っている柄杓を動かせば割れるぐらいの氷になります。立春を過ぎる頃になると朝一番に見て凍っていなくても、次に出てみると微妙に凍っていたりします。薄氷、名前そのものの氷です、、、。(2021年春詠)
日和よき日となる予感春の霜
まだまだ寒くて霜の朝がほとんどです。それでも真冬と違うのは日差のある朝が多くなった事です。冬の間は天気予報は晴れなのに霧で寒くて暗い朝が多いのです。それが最近は天気予報は曇りでも日差のある朝が多くなりました。霜は相変わらずですが、、、。(2021年春詠)
立春となり新しき句帳へと
やっと立春です。もう立春です。また今日から雑誌の付録の新しい句帳を使います。三か月で使い切れますように、気分新たに、、、。(2021年春詠)
田の蝌蚪の浮いて刹那の息を吸ふ
田圃の蛙は田植が終わるとすぐに産卵するのでしょう。孵化するのがちょうど今頃、覗くと小さいオタマジャクシがうじゃうじゃと逃げ惑っています。掲句のオタマジャクシはもう少し後、蛙になる寸前の肺呼吸を始めた頃のオタマジャクシ、農薬のせいでしょうかその頃には数もずいぶん減っています、、、。(2020年夏詠)
無人駅待合室に燕の巣
某無人駅の待合室。居心地が良いのだろう毎年燕の巣を見かける。巣の下には注意書、見上げるとおとなしく黄色い嘴が並んでいるが、親が戻って来ると途端に賑やかになる。燕の巣は徹底的に嫌われて取り除かれる所があるが、管理される方の優しさだろう、こういう景に出会うとうれしくなる、、、。(2020年夏詠)
母の手の作りし寿司の芽山椒
古い句ですが母の日なので母を思い出して、、、。(1998年春詠)
艶やかに雨後のみどりの日の緑
新緑がきれいです。雨に濡れると殊更です、、、。(2020年春詠)