気持ちの良い朝は身体のあちこちを動かして、身体をほぐしながら歩きます。もちろん人目がない所ではです。人が現れるとごく自然に、何食わぬ顔にもどります、、、。(2021年春詠)
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その上に城址あるてふ山の春
散歩の終点の川向うにある山上に城があったと知ったのはいつだったか。そう思って見上げると確かに川側の斜面は急峻で、守りには適しているようだ。山上からは一帯が隈なく見渡せそうだ。春になると急峻な斜面のあちこちに山桜が咲く、それが終わると山つつじ、藤、朴の花と続く。残念ながら城跡への道は整備されていないらしい、、、。(2021年春詠)
近道の路地に朝餉の目刺の香
昔徒歩通勤をしていた頃に近道のために通り抜けていた路地、その路地に面した家の台所の出窓のすぐ外側だった。料理をする音、洗い物をする音、話し声、そして食欲を誘うちょっと濃い味付けの美味しそうな匂いがしてきたものだった、、、。(2021年春詠)
囀の一樹が高く丘の上
囀を絵にすればちょうどこんなものだろうと思った景。鳥の声がする方を見ると丘の上に大きな木が一本あって、その木の上からホオジロの声が聞こえてくる。木の下には広々とした畑、、、。(2021年春詠)
観世音菩薩眠たき暮の春
雨の日は何となくひんやりする感じ。晴れの日は暑いぐらいで、疲れるせいか何だか眠い。どこの観音様を見ても眠そうに見える、、、。(2021年春詠)
山躑躅天に向かひて道続く
難しい漢字です。パソコンだから使えますが手書きでは書けません、、、。(2021年春詠)
晩春の釣糸の描く放物線
きれいに放物線を描いて行く釣糸、もう一度見たさにしばらく観察、、、。(2021年春詠)
春月の光の海に眠るかな
掲句は昨年の春の月。今年は一週間ほど前が満月、それもピンクムーンだったとか。ピンクムーンの名前は知りませんでしたがきれいでしたね、、、。(2021年春詠)
うららかや呼ばれ振り向くまで知らず
油断大敵、、、。(2021年春詠)
春の鴨陸の轍に沿いてゆく
誰がつけたのか河川敷の公園に深い轍、陸に上がった鴨がその轍に沿ってよちよちと移動。鴨の足では仕方ないか、、、。(2021年春詠)