桜が咲けば決まったように花冷もやって来る。今年は開花と一緒に師の訃報まで届いてしまった。ことさら寒い花冷の日に、、、。(2018年春詠)
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図書館に老人の席チューリップ
図書館の一角にお年寄(たぶん私より上)の集まった場所があります。多くの方は新聞を読んでおられます。図書館ですからお喋りの声はありませんが、なんだか一つのコミュニティーが出来ている雰囲気があります。去年はたまたま4月1日に図書館へ、、、。(2018年春詠)
花守の寂しき時は花を見る
ふとそんな風に思ってしまいました。近所の桜並木の手入れをされているのは若い寡黙な庭師、全くのボランティアです。やろうと思っても無理ですが、なかなか出来る事ではありませんね、、、。(2018年春詠)
咲き満ちて花の天蓋出来上がる
昔、まだ俳句を知らない頃、「花の天蓋」という歌集を読んだ事があります。感動して、それからです。近くの桜並木が満開になるとこの「花の天蓋」という言葉を思い出すのは、、、。(2018年春詠)
振り向けば一目千両朝桜
少し離れてからもう一度と思って振り向くと、今通って来た桜並木が真青な空の下で朝日を浴びて輝いていた。同じ場所を同じように毎日眺めるのだが、その姿はその度に変わり、絶えず新しい景色を見せてくれる。たぶん見ようとする者だけに見える感動、、、。(2018年春詠)
初桜またひと年と思ひけり
また桜の季節がやって来ました。しばらくは朝に夕に、桜を見ながらの散歩となります。土手の桜並木も古くなりました。子供を連れて歩き始めた頃には植えられたばかりの若木でしたが、あれからかれこれ三十年、無理はありませんね、、、。(2018年春詠)
芽柳も舟もゆるるよ風の昼
これも倉敷美観地区、倉敷川沿いの柳と川舟流し、、、。(2018年春詠)
春寒し四方異国の人ばかり
昨年の今頃、倉敷美観地区にて、、、。(2018年春詠)
芽吹く木のにほひに力もらひけり
毎年この季節になると感じる匂い。山や森や、小さな庭でも感じる事がある。特定の木の芽吹きの匂いなのか、それともいろいろな芽吹きの纏まった匂いなのか。毎年追及するのですがいまだ不明です、、、。(2018年春詠)
棚霞家かたまりて五六軒
良い季節になりました、、、。(2018年春詠)