早島に行くと「不老の道」と言うウォーキングコースがあります。いくつもコースがあって、道しるべが整備されて距離も書かれています。初めてでも迷わないような良い設定がしてあります。その中の早島公園あたりでの句です。古い家が多く、本格的な土塀が見られます。以前は崩れかけていたその土塀が直されて、それも元の塀とは色が違って複雑な模様になっていた昨年の春の句です。安易に春模様としてしまいました。反省、、、。(2016年春詠)
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野遊の列青い靴赤い靴
また園児の句です。徒歩通勤の途中、ちょうど出かけるところの集団に遇いました。近所の広場からバスに乗るのでしょう。父兄も一緒でよけいに賑やかでした、、、。(2003年春詠)
アンテナは同じ方向き春の風
屋根の上に見える昔ながらのアンテナは八木アンテナと言います。今はケーブルテレビの普及や、壁型のアンテナが出来て、昔ほどは見られなくなりましたが、それでも古い街を歩くとまだまだ残っています。必ず同じ方向を向いていて、その方向を見ると山があり、テレビ塔があるのです、、、。(2016年春詠)
菜の花や線路伝ひに猫の道
今年も線路の土手に菜の花が咲き始めました。一度撒いてから毎年咲いてくれますが、以前に比べるとちょっと小さくなった感じがします。たぶん土に養分が無くなってきたのだろうと思います。掲句、その昔の古い句です、、、。(2003年春詠)
奔放に育ち空家の梅の花
今日は啓蟄、待ちきれない虫はもう出ていますね。昨日はナメクジを見つけてしまいました、、、。掲句、通りがかりに見た空家らしき家の、塀の中の奔放に伸びた梅の花。桜切る馬鹿梅切らぬ馬鹿なんて言われますが、なかなかどうして、伸び放題の梅も元気があってよろしい、、、。(2016年春詠)
春思ふつくづく鳥語知りたしと
春になると鳥の声が楽しそうに聞こえるのは、人間の心のせいではなく、鳥たちも楽しいのだろうと思います。何を話しているのか、何を歌っているのか、知りたくなってしまいます、、、。(2016年春詠)
青竹のスッパと切りし中に雛
足守の街並を通ると、古い家々の前に雛飾りが見られます。最近ではいろいろな街で見られる風景です。足守の場合は派手で無く街並と調和して良い雰囲気です。車の中からチラチラ見ながら通るだけですが、、、。(2016年春詠)
遠足の園児出てくる出てくるわ
倉敷の美観地区に行くと園児の集団によく遇います。掲句、観龍寺の石段を下りる途中で見た倉敷公民館から出てくる園児の大集団です。何組にも分かれて、次から次に出てきて、とうとう石段を下りきるまで続きました。保母さんっていう仕事、つくづく大変だなあと感じた時の句です、、、。(2016年春詠)
顔長き国語教師や卒業す
三月です、、、。(2002年春詠)
囀やメタセコイアの空広く
倉敷アイビースクエアのチャペルの前にあるメタセコイアの大木、鳥たちの声に見上げると、まだ芽吹く前の思い切り広がった枝の上に眩しい青空があった。鬱蒼と葉に覆われた木を見上げるのと違い、改めて木の大きさを知ったような気がした、、、。(2016年春詠)