今年は寒暖の差が大きい春だったせいか、ずいぶん早くから蛇の姿を見ました。暖かいからと出てきたら次の日は寒くて、逃げようにも動けないでいる、だからよけいに目に付いたのかも知れません。丸まっていたり、伸びられるだけ伸びていたり、中には折りたたむような形をして日を浴びているのですが、動きが遅いものだからじっくりと観察出来るし、怖くもない。あ、怖くないと思うのは実は早春のこの一時期だけで、蛇は苦手です。今年は数も多そう、今ではほぼ毎日出会います、、、。(2014年春詠)
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見ゆるものみなやはらかし暮の春
五月に入りましたね。かつて黄金週間、今ゴールデンウィーク、毎日が休みの身の上としてはただ坦々と暮らすのみです。下手に出かけると交通事故に遭いそうで、、、。(2014年春詠)
夜半の春ティッシュ栞に句集閉ず
本を読んでいると眠くなるのはなぜでしょう、、、?(2014年春詠)
大川に垂れて水漬ける藤の花
散歩に行く吉井川の河川敷公園の水辺に、たぶん工事の際に土の中に混じっていたのだろう、山藤の蔓が育ち、立ち上がるには支えが無いので、ちょうど葛が地を這うような形で、斜面を覆っている。年毎に大きくなり、今では結構見ごたえのある状態にまで育ち、満開の花の側を通ると咽るような香に包まれる。ちょうど川幅いっぱいに水がある場所なので、花は水の中にも垂れ、流にゆれている、、、。(2014年春詠)
花冷や灯せば闇の深まりて
油断をしていたら書き損じてしまいました。今更花冷もありませんね、、、。(2014年春詠)
遊ぶ子を母の見つめて春深し
岡山の工場街にある小さな公園での景。いるのは一組の母と子のみ、傍らにベビーカーを置き、動き回るやっと歩き出したばかりの子を、若い母の目がやさしく追っていた、、、。(2014年春詠)
間延びして春の汽笛の木霊かな
間延びして聞こえるのは気のせいかなあ、いやいや湿気のせいかも知れないなあ。軟らかく聞こえるのは明らかに湿気のせいだろうね。なんて事を考えながら、朝の吉井川の堤防を歩いています。雑音の少ない朝の木霊はずいぶん長く続きます、、、。(2013年春詠)
花水木老犬すでに夢の中
今年は満足に桜を見ない内に季節が移り、もう花水木の季節になりました。ハナミズキは、最近は街路樹に使われることも多く、すっかり桜の後の定位置を確保しています。待てよ、ハナミズキって昔は無かったような気がするなあ、と思って調べてみたら、1912年に東京からワシントンに送られた桜への返礼として、1915年に日本に渡って来たのが最初のようです。だから別名をアメリカヤマボウシと言うのでしょう。今年でちょうど百年、ポトマック川の河畔に根付いた桜と、日本中に広まったハナミズキ、定位置を確保するだけの縁があった訳でした、、、。(2013年春詠)
つばくらや屋根の重なる坂の街
少し見る位置が高くなるだけで普段とはずいぶん違った風景が見えるものですね。掲句は津山城東の千光寺の山門での句です。倉敷の阿智神社から眺めた屋根の風景も好きですが、それとは少し違った雰囲気です、、、。(2014年春詠)
作州の盆地ぐるりと遠霞
作州は山国だからどこへ行っても盆地のようなものですが、その中央に位置するのが津山盆地になります。そのまた中央の南よりぐらいが今住んでいる辺りだろうと思います。だからもちろん四方は山ですが、山までは遠く結構広いのです。その四方の山々に霞がかかっている晩春、暖かくて霞の中央に居る私の頭の中にも霞がかかっている、、、。(2014年春詠)