山吹や裏窓越しに鍋薬缶

道路沿いの生垣に山吹が咲いているお家がある。南向きの家の裏側を道路が通っている形になり、生垣の向うに台所の出窓が見える。母娘二人暮らし、窓辺に置かれた鍋や薬缶の影、くもりガラスの向うにその質素な暮らしぶりが見える、、、。(2019年春詠)

咲ききつて花に憂ひのなかりけり

去年こんな句を残していました。咲く時は咲く、散る時は散る。これが昔から見て来た桜の美しさだと思うのですが、今年はいつまでもしがみついて少しずつ散って行く桜です。自然まで変わってしまったのかなあと思ってしまいます、、、。(2019年春詠)

引き取れぬ子猫の話持ち帰る

近所の家で面倒を見ている野良猫が近くの倉庫で出産し、その子猫を家に連れて帰って来た。さあどうしましょう。一匹飼えませんか?と言う話を家内が持ち帰った。うちには犬が沢山いるからと断った、とは言うものの、その子猫がうちの居候猫の子だったらどうする?と、話は複雑。昨年の話、、、。(2019年春詠)