天高し茶店のおかみお喋りで

名園なのに入園は無料の衆楽園、そのせいか中にある唯一の茶店の前は老人の憩いの場となって、いつも賑やかな声が聞こえている。すぐ近くに市役所があるせいで、用事のついでに園には年に何度か行くが、茶店には側にあるトイレに行くぐらいで、ほとんど寄ることは無い。掲句の時、たまたま店の前が静かだったので寄ってみたら、女将が以前と代わっていた。年齢もお喋りなことも、以前の女将と同じようなものだったが、、、。(2016年秋詠)

屋上に病衣はためき天高し

今はどうなのだろう。洗濯機や乾燥機も進歩し、病院もずいぶんお洒落になった。だから現在の病院には、こういう光景は無いのかも知れない、、、。病院の屋上は物干場になっていて、沢山の洗濯物が風にはためいている。カラフルとは言い難く、おおむね白が多かった。残った空間にベンチがいくつか置いてある。ベンチに座って眺めると、どこまでも青い秋の空があり、旅人のように雲が流れている。不思議と音の記憶はない、、、。(1999年秋詠)

天高し四方が山の底に立ち

井倉洞吟行<その2>駐車場の近辺にはまったく人影が無く、やめたほうが良いかなと思いましたが、案内板に300mと書いてあるので意を決して行ってみることにしました。行き着いたところにあったのが写真の洞門です。かつての鍾乳洞が崩落し、一部が残った物だそうです。山の底です。「天高し」などと詠んでいますが、怪しい物音はするし、何かあったら帰れないなと、内心はヒヤヒヤしていました。これが第一洞門、案内板によると第四まであるようです。もう一度、今度はしっかり準備をして行って見たいところです。「羅生門」についてはネットで出てきますので検索してみてください。-続く-(2012年秋詠)