惜春や雨降り止めば草抜かな

コロナウイルスによる緊急事態宣言のせいで、とうとうプールがお休みになってしまいました。滞りがちな庭の手入れを休みの間に済ませてしまおうと、思ってはいるのですが、さてどうなる事やら。掲句は昨年、今年も雑草は元気そのもの、、、。(2019年春詠)

山吹や裏窓越しに鍋薬缶

道路沿いの生垣に山吹が咲いているお家がある。南向きの家の裏側を道路が通っている形になり、生垣の向うに台所の出窓が見える。母娘二人暮らし、窓辺に置かれた鍋や薬缶の影、くもりガラスの向うにその質素な暮らしぶりが見える、、、。(2019年春詠)

咲ききつて花に憂ひのなかりけり

去年こんな句を残していました。咲く時は咲く、散る時は散る。これが昔から見て来た桜の美しさだと思うのですが、今年はいつまでもしがみついて少しずつ散って行く桜です。自然まで変わってしまったのかなあと思ってしまいます、、、。(2019年春詠)