夕暮れを歩いていてふとこんな事を考えました。田圃越しに見えるのは点々と灯り始めた家並。すべてが灯れば良いのですが、そうでもない、、、。(2021年春詠)
カテゴリー: 2021
日差もう来ている庭の沈丁花
咲くのはもう少し先のようですが、蕾が形になってきました。ほんのり赤いところも見えています。もう少し暖かくなれば一気に咲き始めるでしょう。楽しみです、、、。(2021年春詠)
氏神へ椿見にゆく建国日
普通の紅い山椿です。神社の薄暗い参道沿いにあります。誰も手を加えないから大きく育っています。沢山の花の紅い花弁と中の蕊の黄色が、薄暗い中で見ると沢山の眼のようでちょっと不気味です。小さな神社です。建国記念日だからと言って何も行事はありません、、、。(2021年春詠)
腕組んで漢田を見る二月かな
近所の農家の方です。今年はどういう風に育てようかと考えておられるのでしょうね。ぼちぼち田起しの音が聞こえ始める頃です、、、。(2021年春詠)
恋猫の朝帰りして知らんふり
確かに夜中に外で猫の争う声が聞こえたのだが、朝になるとちゃんと部屋の中で眠っている我が家の雄猫。問いただしてもどこ吹く風で知らんふり、、、。(2021年春詠)
水瓶に空あり一つ落椿
庭に雨水受けの水瓶が一つ、近くに椿が植えてある。風の具合か、時たま瓶の中に椿の花が浮いている。覗くとそこに空もある、、、。(2021年春詠)
本通り逸れて目刺を焼く匂ひ
どこで詠んだか思い出せないのです。庶民の味、好きな匂いです。匂いが部屋に残ると困りものですが、、、。(2021年春詠)
薄氷の夜明けて凍り始めたる
戸外に置いているバケツの氷です。夜寝る前に見て凍っていると朝はガチガチになっています。寝る前に凍っていないと朝までに凍っても、入っている柄杓を動かせば割れるぐらいの氷になります。立春を過ぎる頃になると朝一番に見て凍っていなくても、次に出てみると微妙に凍っていたりします。薄氷、名前そのものの氷です、、、。(2021年春詠)
日和よき日となる予感春の霜
まだまだ寒くて霜の朝がほとんどです。それでも真冬と違うのは日差のある朝が多くなった事です。冬の間は天気予報は晴れなのに霧で寒くて暗い朝が多いのです。それが最近は天気予報は曇りでも日差のある朝が多くなりました。霜は相変わらずですが、、、。(2021年春詠)
立春となり新しき句帳へと
やっと立春です。もう立春です。また今日から雑誌の付録の新しい句帳を使います。三か月で使い切れますように、気分新たに、、、。(2021年春詠)