雨上がり醤の蔵の若葉冷

勝山にかつての醤蔵を使った文化施設があります。そこで写真展をするのでと誘われて見に行った昨年の句。雨上がりと土壁が相俟って蔵の中は寒いぐらいでした。写真は戦前から戦後にかけて撮影されたマニアだった方の残された白黒写真でしたが、どれもシャッターを押された瞬間が感じられる良い作品ばかりでした、、、。(2022年夏詠)

横断の毛虫に広き道の幅

毛虫もいろいろ。掲句は束子を小さくしたようなよく目にする毛虫。一生懸命道路を渡って行くが、人間の足やら車のタイヤやら危険は多い。調べてみると人間には全く害の無い毛虫らしい。それが分ってからはやさしく見守ることにしている、、、。(2022年夏詠)